「マッチングサイトを始めたいけれど、作り方がわからない」「マッチングサイトをスタートさせるために、どんな機能が必要?」自社でマッチングサービスを始めようと思っても、上記のようにお悩みの方は多くいるのではないでしょうか。 本記事では、マッチングサイトの作り方や種類、構築にかかる費用相場や備えておくべき必要な機能などを、詳しく解説します。
マッチングサイトとは
マッチングサイトとは、「人と人」や「人と物」、「人と仕事」などを結びつけるために作られたサイトのことです。代表的なマッチングサイトとして、求人サイトや出会い系サイト、ビジネスマッチングサイト、フリマサイトなどが挙げられます。 ユーザーのニーズと供給によって成り立ち、サイトの運営者はマッチングの手数料や広告費などで利益を得るのが特徴です。ポータルサイトと比較して、マッチングサイトはより利用してほしいターゲット層やユーザーニーズを具体化することが重要になります。
マッチングサイトの種類
マッチングサイトは、マッチングする形式によって、主に「プラットフォーム」「仲介」「問い合わせ」の3種類に分けられます。
プラットフォームタイプ
プラットフォームタイプとは、サイトの運営者が介入することなく、ユーザー同士でやり取りが完結するマッチングサイトの形式です。求人サイトやフリマアプリ、クラウドソーシングなどが挙げられます。
仲介タイプ
仲介タイプとは、サイトの運営者がユーザー間に介入して取引を行うマッチングサイトの形式です。転職サイトにおける転職エージェントや、婚活サイトにおけるアドバイザーなどが代表例です。仲介によって、より精度の高いマッチングの実現を目指します。
問い合わせタイプ
問い合わせタイプは、物やサービスを求めるユーザーからの問い合わせに対し、提供側の情報をユーザーに開示するマッチングサイトの形式です。引越しや保険など、一括で複数の見積を取りたい場合にも、問い合わせタイプのマッチングサイトがよく使われます。
マッチングサイトの作り方と費用相場
ここからは、マッチングサイトの具体的な作り方や、構築にかかる費用相場を解説します。
WordPressで構築
WordPressを使ってマッチングサイトを構築することも可能です。WordPressは拡張性の高いCMSで、テーマやプラグインを活用すれば、スクラッチ開発に比べて工数を抑えて構築できます。ブログやSEOとの相性もよく、情報発信をしやすいのが特徴です。比較的機能がシンプルなマッチングサイトにしたい場合や、構築コストを抑えたい場合におすすめです。 ただし、既存のテーマやプラグインだけではすべての要望を叶えられず、場合によってはカスタマイズが必要になるケースもあります。
WordPressにおけるマッチングサイト構築の費用相場は「50万円~300万円」です。
オープンソースソフトウェアで構築
オープンソースソフトウェア(OSS)は、既存のプラットフォームをベースにしてマッチングサイトを構築する方法です。一般的に、ある程度開発されたシステムを無料で利用でき、開発コストを抑えながらマッチングサイトを構築できます。 プログラミングやコーディングの専門知識があればカスタマイズも可能ですが、利用元のシステムによって品質が異なる点に注意が必要です。
オープンソースソフトウェアにおけるマッチングサイト構築の費用相場は「100万円前後」です。
ノーコードツールで構築
ノーコードツールの活用は、コーディングせずにマッチングサイトを構築したい場合に有効です。コーディングを行わないため、プログラミングの専門知識がない場合もサービスを構築しやすいのが特徴です。構築コストを抑えつつ、手軽にシンプルなマッチングサイトを準備したい場合に大きなメリットがあります。 ただし、ノーコードでの構築は拡張性が低く、大規模なものや独自性のあるマッチングサイトを構築したい場合には不向きと言えます。
ノーコードツールを利用したマッチングサイト構築の費用相場は「100万円~800万円」です。
パッケージで構築
マッチングサイトを構築するには、「パッケージ」も有効活用できます。中にはマッチングサイト専用のパッケージもあり、会員管理や検索機能など必要な機能が初期搭載されていることもあります。そのため、独自の開発は最小限で済み、短期間でのリリースも可能です。工数を削減しつつ、安定した運用を目指したい場合にもおすすめです。 早期にサービスを立ち上げたい場合にはメリットがありますが、使用するパッケージに依存するため、機能の拡張性が制限されるケースも少なくありません。
パッケージにおけるマッチングサイト構築の費用相場は「100万円~1,000万円」です。
スクラッチ開発
スクラッチ開発とは、要件定義から設計・開発までを1から行う方法です。プログラミング言語などを用いて開発し、機能やデザインの自由度が高く、セキュリティ面も柔軟に設計できます。大規模なマッチングサイトや、独自性の高いサービスに適しています。 ただし、プログラミングやデザイン、コーディングなどの専門知識が必要であり、他の構築方法と比べて難易度は高めです。開発工数が大きく、納期やコストがかさみがちになる点に注意が必要です。
スクラッチ開発におけるマッチングサイト構築の費用相場は「200万円~2,000万円」です。エムズでの「フルスクラッチプラン」では600万円~となっています。
マッチングサイトに必要な機能
業界によってもマッチングサイトに備えておきたい機能は異なりますが、ここではどのようなタイプのマッチングサイトでも必要な機能について解説します。
新規会員登録機能
マッチングサイトでは、ユーザーがサービスを利用する第一歩として「新規会員登録機能」が欠かせません。メールアドレスやSNS連携による登録、個人情報の入力などを通じて、信頼性の高いマッチングを実現できます。入力項目は多すぎると離脱の原因になるため、本当に必要な情報に留めておくとよいでしょう。
ログイン・情報分析機能
会員登録後のユーザーが快適に利用できるように、セキュリティの高いログイン機能は必須です。また、ユーザーの行動データや利用状況を分析できる機能を導入することで、運用後のサービス改善やマーケティングに役立てられます。
コンテンツ検索・応募機能
条件検索やキーワード検索機能を実装することで、ユーザーはより希望に沿ったマッチング先を見つけられます。また、検索結果から直接応募できる導線を整えると、マッチング率の向上が期待できます。検索の使いやすさはユーザー満足度につながるポイントです。
登録情報編集機能(マイページ)
会員登録を行うマッチングサイトにおいて、ユーザーが自身の情報を確認・更新できる「マイページ機能」は不可欠です。写真や自己紹介文、希望条件の更新を行える設計にすると、ユーザーが積極的にサイトを利用しやすくなります。
運営者の管理機能
運営者向けの機能は、マッチングサイトを安定して運用するために大切な機能です。ユーザー管理や投稿コンテンツの審査、不正利用の監視などを行うことで、健全なサービスを維持でき、結果的にユーザーの利便性につながります。
まとめ
マッチングサイトは、どこまでの規模で開発するかによって選択すべき作り方が変わります。より効果を発揮し、独自性を持たせたサイトにしたい場合は、パッケージやスクラッチ開発でしっかりと作り込む方法がおすすめです。 エムズでは、パッケージやスクラッチ開発を強みとしております。マッチングサイトの作り方についてお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。