ポータルサイトは、インターネットを使用するユーザーにとって利便性を向上させる大切なツールです。本記事では、ポータルサイトの種類やトレンドのデザイン事例を詳しく解説します。また、Webサイトを準備したいときにどのような制作会社を選べばよいのか、押さえておくべきポイントもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
ポータルサイトとは
ポータルサイトとは、ユーザーが目的に合わせて使用できるようにたくさんの機能や情報を集約したサイトです。ポータルサイトの「ポータル」には「入口」や「玄関」といった意味があり、ユーザーがWebサイトの最初にアクセスすることを想定しています。 従来のポータルサイトはジャンルごとにWebサイトをまとめたものとして発信されていましたが、近年はニュースや天気予報、株価や交通情報など多彩なコンテンツが含まれているのが特徴です。 集客を増やし、快適なユーザー体験を提供できるように、ポータルサイトは進化を続けています。
ポータルサイトの主な種類と事例
ポータルサイトは、伝えたいことや目的によって7種類に分けられます。それぞれの特徴と事例についてご紹介します。
総合ポータルサイト
総合ポータルサイトとは「Yahoo!Japan」のように、ニュースやSNSのリアルタイム配信、占いなど幅広い情報を掲載した大規模なサイトのことです。トップページは情報や機能がタブやリンクで分かれており、ユーザーが利用したいサービスにアクセスできます。 コンテンツが豊富にあるため、サイトの維持・運用には大きな費用と多くの人員が必要となることから、大規模な総合ポータルサイトよりも後述する専門型ポータルサイトを制作するケースが増えている傾向です。
検索型ポータルサイト
検索型ポータルサイトとは「Google検索」のように、検索エンジンやユーザー行動に合わせて関連性の高いニュースなどを集約したサイトのことです。なかでもGoogleは世界トップのシェアを誇り、独自のシステムでユーザーの検索ニーズを読み取って、適切なサイトやコンテンツを提示します。
地域型ポータルサイト
地域型ポータルサイトとは、特定の地域情報を集約したサイトのことです。街の施設や病院、子育て支援情報など地域住民に向けた情報をはじめ、観光スポットやイベント情報など旅行客向けの情報などが集められています。 地域型ポータルサイトの一例として、富山県の情報を発信している「まいぷれ」では、このエリアに暮らす人が知りたいコンテンツが満載です。総合ポータルサイトよりも規模は小さめですが、その分痒い所に手が届くようなサイトになっています。
専門型ポータルサイト
専門型ポータルサイトとは、特定の分野を専門的に紹介するサイトのことです。1つのジャンルに特化するため、集客したいユーザー層をイメージしやすいでしょう。SEOの効果が得られやすい反面、その分野への深い知見を持ったコンテンツが必要です。 専門型ポータルサイトの例として、就活情報を発信する「リクナビ」が挙げられます。多くの情報を提供できるよう、サイト内を回遊しやすい構造にするのも大切です。
社内ポータルサイト
社内ポータルサイトとは、企業や組織内での情報共有やコミュニケーションを円滑にするために作られるサイトのことです。顧客やプロジェクト管理をはじめ、社内のニュースやFAQなどその企業に勤める従業員が知りたい情報やツールを集約します。 社内ポータルサイトは、社内のネットワークでのみアクセスできるように制限をかけるのが一般的です。近年ではクラウドを利用した社内ポータルサイトも増えており、外出中でも場所を選ばずにアクセスできるなど利便性が向上しています。
目的型ポータルサイト
目的型ポータルサイトとは、利用するユーザーの目的を叶えるための情報を集約したサイトのことです。ユーザーは何らかの目的を持ってサイトに訪れるため、企業にとっては成果につながりやすいのが特徴と言えるでしょう。 例えばふるさと納税サイトの「ふるなび」は、全国の自治体が提供する返礼品を選んで手続きができるサイトです。ふるさと納税をしたいという目的を持ったユーザーがアクセスし、寄附金額や趣向に合わせた返礼品を探せます。
ブログ型ポータルサイト
ブログ型ポータルサイトとは、サイトの会員となって記事を作成したり配信記事を読んだりできるようまとめたサイトのことです。企業が作成するブログや個人ユーザーが配信する記事もあり、執筆者のリアルな体験談や感想などを知ることができます。 代表的なサイトには「アメブロ」や「note」などが挙げられます。アメブロでは芸能人がブログを開設し発信を行っていることもあり、楽しみながら閲覧できるのが特徴です。
ポータルサイトのトレンドデザイン例
ポータルサイトのデザインは多様にありますが、ここではトレンドのデザインとして4つご紹介します。ポータルサイトのデザインは必ずしもトレンドを追う必要はありませんが、常に進化し続けるWebの世界ではある程度トレンドを知っておくことが大切です。
カード型デザイン
カード型デザインは、コンテンツごとに1枚のカードとして表示させるデザインです。カードを整列して並べられるので、ユーザーにとってはコンテンツが見やすく、探しやすいのが特徴です。シンプルで整理された見た目で、業界やジャンルを問わずに取り入れられます。UI/UXが重視される近年においては、トレンドのデザインと言えるでしょう。
シネマグラフ型
シネマグラフ型は、人の「動いているものを無意識に見てしまう」という習性を利用し、画像に動きを加えたアニメーションデザインです。静止画の中にアニメーション部分を追加することで、Webサイトで伝えたい重要なポイントを際立たせられるでしょう。 一方で、アニメーション部分を増やしすぎると視線が散らばり、本当に伝えたいことが伝わりづらくなってしまいます。全体のバランスを見ながら動きを取り入れるのがおすすめです。
ヒーローヘッダー型デザイン
ヒーローヘッダー型は、Webサイトの最上部に画像や動画を配置し、アクセスしたユーザーに表示させるデザインです。ファーストビューとなるため、サイトのテーマやメッセージなどを効果的に伝えられるのが特徴です。 デバイスを問わず全画面に表示されることでインパクトを与えます。サイトや企業のイメージをうまく表現したデザインが必要とされるでしょう。
垂直型インターフェース・デザイン
垂直型インターフェース・デザインは、ユーザーがスマートフォンで閲覧することを意識し、スクロールによって情報を閲覧できるデザインです。スクロールは縦方向に行うため「垂直型」と表現されます。 スクロールだけで知りたい情報が得られるため、スマートフォンユーザーにとって使いやすいのが特徴と言えるでしょう。
ポータルサイトの制作会社の選び方
ポータルサイトの制作を依頼する際には、以下のポイントを押さえて会社を選ぶのがおすすめです。
- 開発実績が豊富で、魅力的だと感じるサイトがあるか
- ポータルサイトを開発後、運用についても相談できるか
Webサイトは制作して終わりではなく、公開してからの運用が重要です。過去の構築事例が豊富にあるだけでなく、運用サポートも行っている会社なら一貫して依頼できるでしょう。 株式会社エムズでは、業種を問わずさまざまなポータルサイト・マッチングサイトの制作から、お客様のゴールに合わせた運用サポートを行っています。以下より過去の構築事例をご覧いただけるので、ぜひ参考にしてください。
まとめ
ポータルサイトは、幅広いユーザーニーズに応え、情報を届けるためのサイトの入口です。サイト内を回遊してもらうためには、ブランディングだけでなくユーザーにとっての使いやすさや見やすさも考えることが大切です。達成したい目標や希望によっても適したポータルサイトの種類が変わるため、ぜひ一度ご相談ください。