マッチングサービスは近年、さまざまな分野で活用が広がっています。マッチングサービスの開発を考えている場合、まずは「マッチングサービスとは何か」を知ることが大切です。 本記事では、マッチングサービスの概要をわかりやすく解説し、主な種類やビジネスモデル、成功のポイントについても紹介します。
マッチングサービスとは
マッチングサービスとは、インターネットを通じ、人・モノ・サービスをつなげるサービスのことです。
マッチングサービスと聞くと、恋愛や結婚相手を探す「出会い系」を思い浮かべる人も多いかもしれません。しかし、マッチングサービスの活用範囲は広がっており、恋愛に限らず、転職やビジネス、物流など、あらゆる分野で利用されています。
マッチングサービスの魅力は、自分が希望する相手やサービスを効率的に見つけられることです。インターネット技術の進化やニーズの多様化、新たなビジネスチャンスの拡大などが相まって、マッチングサービスの市場は急速に成長しています。
マッチングサービスの種類
代表的なマッチングサービスを5つ紹介します。
データベース型マッチングサービス
データベース型マッチングサービスとは、ユーザーのプロフィール情報をもとに、システムが自動で相性の良い相手を選定するサービスです。
スワイプ型マッチングサービス
スワイプ型マッチングサービスとは、ユーザーが直感的に相手を選ぶサービスです。スマートフォンの画面上で、上下左右にスワイプ(指でスライド)して操作し、興味のある相手を選別します。
オークション型マッチングサービス
オークション型マッチングサービスとは、入札(オークション)の仕組みを活用して、売り手と買い手を結びつけるサービスです。商品やサービスに対する価格や条件を提示することで、双方が納得のいく条件で取引できます。
クラウドソーシング型マッチングサービス
クラウドソーシング型マッチングサービスとは、仕事の依頼者と受注者を結びつけるサービスです。契約締結から報酬の支払いまで、すべてをインターネット上で完結できるため、効率の良い取引が行えます。
シェアリングエコノミー型マッチングサービス
シェアリングエコノミー型マッチングサービスとは、個人が所有する資産を、他人と共有するためのサービスです。物だけでなく、時間やスキル、空間など、無形の資産もサービスとして提供できます。
マッチングサービスのビジネスモデル
マッチングサービスのビジネスモデルは、「ビジネス領域」と「普段の生活で使える領域」の2つに大別されます。 「ビジネス領域」のマッチングサービスでは、企業と求職者、クライアントとフリーランスなど、取引の機会を見つけられるよう支援します。一方、「普段の生活で使える領域」のマッチングサービスは、主に個人間の物やサービスの交換を手助けをするのが目的です。
マッチングサービスのビジネスモデルについては、「「マッチングサービスのビジネスモデルとは?種類や収益化の方法について解説」もご覧ください。
ビジネスで活用できる人気のマッチングサービス
ビジネスで活用できる人気のマッチングサービスの具体例をみていきましょう。
Wantedly(ウォンテッドリー)
Wantedlyは、企業と求職者をつなぐマッチングサービスです。企業は自社のビジョンを伝え、求職者はそのビジョンに「共感できるかどうか」を基準に応募先を選びます。条件ではなく、働きがいで結びつけるため、入社後のミスマッチを減らせるのが特徴です。
CrowdWorks(クラウドワークス)
CrowdWorksは、企業と個人を結びつけ、仕事を受発注できるマッチングサービスです。アンケート調査やデータ入力、デザイン、ライティング、動画編集など、扱う案件はさまざまです。企業は必要なスキルを見つけやすく、個人は自分のスキルを活かし、柔軟な働き方が可能となります。
LinkedIn(リンクトイン)
LinkedInとは、世界最大級のビジネス特化型SNSと呼ばれるマッチングサービスです。プロフィールとして、学歴や職務経歴、スキル経歴などを登録し、自身の強みをアピールできます。グローバルな転職活動ができるほか、人脈形成やビジネスチャンスを見つけるツールとしても活用されています。
生活で活用できる人気のマッチングサービス
生活で活用できる人気のマッチングサービスにも、さまざまな種類があります。
食べログ
食べログは、飲食店と食事をしたい人を結びつけるサービスです。店舗の営業時間やアクセス情報に加え、口コミが掲載されているのが特徴です。飲食店側は集客力の向上やリピーターを獲得できるメリットがあります。一方、ユーザーは評価を参考にし、より自分に合った飲食店を選べます。
メルカリ
メルカリは、売りたい人と買いたい人を結びつけるマッチングサービスです。個人間で手軽に商品の売買ができるフリマアプリとして、多くのユーザーに利用されています。 売り手は、販売価格の10%を手数料として支払う必要がありますが、自由に価格設定ができます。決済や配送のサポート機能も充実しており、初心者でもスムーズな取引ができるのが特徴です。
iタウンページ
iタウンページは、お店や施設、会社と消費者を結びつけるマッチングサービスです。住所・駅とキーワードを組み合わせて検索することで、目的に合った店舗を簡単に見つけられます。そのほかにも、ジャンルや職業別50音検索などからでも検索できます。 紹介文や写真なども無料で掲載できるため、コストをかけずに自社の情報を発信できます。
マッチングサイト成功のポイント
マッチングサイトを成功させるためのポイントをいくつか紹介します。
使いやすいUI/UXを心がける
直感的で快適なUI/UXを提供できれば、ユーザーの満足度は向上し、継続的な利用につながります。スマートフォンが主流となっている近年は、指で操作しやすいUI/UXを心がけましょう。
プロモーション戦略を立てる
どんなに優れたサービスを提供していても、ユーザーがサイトの存在を知らなければ、利用されることはありません。サイトを利用してもらうためには、ユーザーの獲得が必須であり、そのためにはターゲット層に効果的にアプローチできるプロモーション戦略を立てる必要があります。
フィードバックを参考にして改善する
実際にサイトを利用したユーザーからのフィードバックは、貴重な情報源です。使い勝手の悪さや不満点などのフィードバックを参考に、サービスを改善しましょう。定期的に見直し、改善を繰り返すことで、より良いサービスを提供し続けられます。
マッチングサービス開発を依頼する際の注意点
マッチングサービス開発を依頼する際の注意点を確認しておきましょう。
開発経験が豊富な会社に依頼する
マッチングサービスは、ユーザー同士を効果的にマッチングさせるシステム設計が不可欠であり、専門的な知識が必要です。開発経験が少ない会社では、知識や技術の不足している可能性があるため、過去の実績や成功事例を持つ会社に依頼すると安心です。
運用まで相談できる会社に依頼する
マッチングサービスを構築した後は、いかに運用するかが重要です。サービスを長期的かつ安定的に運用するためには、フィードバックの反映や新しい機能の追加など、定期的な改善が欠かせません。
運用についての知識やノウハウも必要となるため、開発だけでなく、運用まで相談できる会社に依頼することをおすすめします。
まとめ
マッチングサービスとは、ユーザーの条件に基づき、相性の良い相手を結びつける仕組みです。マッチングサービスの開発には、目的にあわせた機能設計が成功の鍵を握ります。また、専門的な知識も求められるため、どこに依頼するかも重要です。開発経験が豊富な会社を選ぶことで、より品の高いマッチングサービス提供が実現できるでしょう。
エムズでは、これまで数多くのポータルサイト・マッチングサイトの構築・運用サポートを行っています。ぜひ一度ご相談ください。