ポータルサイトで集客したいと考えても、どんな種類が合っているのかや制作方法についてお悩みの方もいらっしゃるでしょう。本記事では、ポータルサイトにおける集客のメリットやデメリット、制作時の注意点について解説します。
ポータルサイトとは?
ポータルサイトとは、インターネットにおける「入口」や「玄関」の役割を果たすWebサイトのことです。「ポータル」という言葉が示す通り、ユーザーがさまざまな情報やサービスにアクセスするための、最初の窓口となることを目指しています。 近年では、ユーザーの多様なニーズに応え、より快適なインターネット体験を提供できるように、ニュースや天気予報、交通情報や検索機能など幅広いコンテンツを設けているのが特徴です。
ポータルサイトと集客サイトの違い
集客サイトには有料のものやオウンドメディアなどがありますが、ポータルサイトも集客サイトのうちの1つです。集客サイトとは、自社の商品購入やサービス利用につなげるためのWebサイトを指します。ポータルサイトもユーザーを集め、コンテンツを提供することから、大枠での「集客サイトの1つ」と言えます。
ポータルサイトはなぜ集客しやすいと言われるのか?
ポータルサイトが集客しやすいと言われる理由として、以下が挙げられます。
- 情報量が多く幅広いため、多様なニーズに対応できる
- 多くのコンテンツを持つためさまざまなキーワードに対策できる
- 1つのサイト内でニュースや天気、交通情報などの情報を回遊できる
- 日常的に閲覧する情報があるためリピーターを確保しやすい
これらによって、ポータルサイトはSEOに強く評価されやすい傾向があります。そのため、多くのキーワードでの検索順位が高く、結果的にたくさんのユーザーを集められることで「集客しやすい」と言われるのです。
集客に活用できるポータルサイトの種類
ここからは、集客に活用できるポータルサイトの具体的な種類を4つご紹介します。
総合型ポータルサイト
「Yahoo!Japan」に代表されるような、多様なコンテンツを集約した大規模なサイトが総合型ポータルサイトです。ニュースや天気、占いなど日常的に確認したい情報が閲覧できます。多くの情報と幅広いコンテンツでできているため、見やすさやわかりやすさが大切です。維持や運用に多くの費用がかかり、これから新規で立ち上げて大手と競合するのは厳しい面もあります。
専門型ポータルサイト
就活情報を提供する「リクナビNEXT」のように、専門分野に特化した情報を発信するのが専門型ポータルサイトです。1つのカテゴリに集中するため、SEOの評価も高く得られやすいと言えます。専門型ポータルサイトに訪れるユーザーは、もともとその分野に興味を持っている可能性が高いため、購入やサービス利用につながりやすい点も特徴です。反面、テーマとする分野への深い知見が必要です。
口コミ型ポータルサイト
「食べログ」のように、実際に利用したユーザーの口コミや評価を集めたのが口コミ型ポータルサイトです。お店の利用や商品を購入する前に、ニーズに合っているか判断するために使われるケースが多くあります。ユーザーのリアルな声を確認できるため、信頼度が高いサイトになるでしょう。公開後も口コミを投稿できる機能を持たせ、健全な運用ができるよう配慮する必要があります。
地域型ポータルサイト
地域にあるお店や観光スポット、仕事情報やイベントなどの情報を集約し、提供するのが地域型ポータルサイトです。地域密着型で、そのエリアに住む地域住民だけでなく、観光に来る人にとって役立つ情報がまとめられています。サイトを見れば地域の魅力がユーザーに伝わるように、デザインやコンセプトを設計することが大切です。
ポータルサイトで集客をするメリット
ポータルサイトで集客を行うと、安定した収益が得られるほかにもメリットがあります。
安定した収益が得られる
ポータルサイトはさまざまな収益モデルを組み合わせることで、安定した利益を得られやすい点が大きなメリットです。たとえばサイト内に広告を掲載して広告料を得たり、特集記事を作成して掲載料を得たりする方法があります。また、多くのユーザーを集めることで会員化を行い、サブスクリプションモデルとして収益を得ることも可能です。複数の収益基盤を築くことで、リスクヘッジにもつながります。
顧客データを活用できる
ポータルサイトでは、訪れるユーザーの情報や行動履歴を顧客データとして収集・活用できます。サイト内で閲覧するページやクリックする広告、検索キーワードなどを調べたり、会員化している場合は年齢や居住地などの登録情報を確認できたりします。それらのデータからユーザニーズを深堀りし、サイト改善につなげられるのがメリットと言えるでしょう。
業界における信頼が獲得できる
ポータルサイトに多くのユーザーを集客でき、安定した運営ができるようになれば、テーマとしている業界における信頼が獲得できます。それには、ポータルサイトに掲載する企業やコンテンツのボリュームを増やし、質の高い情報を提供し続けることが大切です。ブランド力が向上し、ユーザーからの信頼獲得でさらなる集客が見込めるでしょう。
ポータルサイトで集客をするデメリット
ポータルサイトで集客を行うには、メリットだけでなく開発や運営面などのデメリットがあります。
初期開発・運営コストが高い
ポータルサイトは一般的なWebサイトと比較して、大規模かつ多機能になる傾向があります。例えば検索機能やコンテンツの表示方法、場合によっては決済機能など実装すべき機能が多く、データベース設計も複雑になりがちです。開発に必要な工数が増え、初期開発の費用が高額になることが少なくありません。サイト公開後も、サーバー維持や保守運用で運営コストがかさむ点がデメリットと言えます。
初期の集客が難しい
新しく立ち上げたポータルサイトは、世間の認知度がほとんどないため、初期の集客が難しい点がデメリットです。検索エンジンにインデックスされ、評価が高まるのにも時間がかかります。そのため、サイトの公開直後から多くのユーザーを自然検索で集めるのは難しいと言えるでしょう。
サイトの信頼性を維持する必要がある
ポータルサイトは多くの情報を扱うため、情報の鮮度や正確性が重要です。情報が古かったり誤った情報が掲載されていたりすると、ユーザーからの信頼を失い、サイト離れを引き起こす原因となります。口コミ投稿や掲載者側に情報登録してもらう場合などは、不確かな情報や不適切な内容が含まれないように注意が必要です。
ポータルサイトで集客し続けるための注意点
ポータルサイトで集客をし続けるためには、適切なSEO対策やユーザーに合ったサイトデザインの最適化が大切です。
SEO対策を徹底する
ポータルサイトに多くのユーザーを集客し続けるためには、徹底されたSEO対策が重要です。質の高い情報を集め充実したコンテンツを制作することや、Googleがアップデートするたびに必要な施策を行っていくことが不可欠になります。
サイトのUI/UXを最適化する
ポータルサイトにおいては、ユーザーが使いやすくわかりやすいデザインや機能を持たせるために、UI/UXを最適化することが大切です。ユーザーニーズを正確に把握し快適な体験を提供できれば、リピーターとなり会員登録につながる可能性も高まります。
収益と集客のバランスに気をつける
ポータルサイトで収益を得るには、掲載企業とユーザーの両方を集客しなければなりません。企業側が少なければユーザーの満足度低下につながりますし、ユーザーが少なければ企業側のメリットが提供できません。これらのバランスに気をつけたサイトの運用が必須となります。
まとめ
ポータルサイトは集客すればするほど安定した収益を得るのにつながりますが、それには適切なSEO対策やユーザーへの快適なサイト体験を提供することが大切です。ポータルサイトを設計する段階からの検討が必須なため、制作についてお悩みの方はぜひご相談ください。