近年、商品やサービスを提供する人と必要な人をつなぐマッチングサービスがプラットフォーム化し、マッチングプラットフォームとして急成長を遂げています。マッチングプラットフォームは、正しく活用すれば安定した収入が見込めるビジネスモデルです。この記事では、マッチングプラットフォームのビジネスモデルや作り方、成功のポイントなどを解説します。
マッチングプラットフォームとは
マッチングプラットフォームとは、商品やサービスを提供したい人と必要としている人がつながれるインターネットサイトやアプリのことです。販売したい企業と購入したいユーザーを結びつけるECサイトを筆頭に、求人サイトや不動産サイトなどさまざまな業界で幅広く使用されています。
マッチングプラットフォームを運営する企業は取引場所を提供し、サービスの仕組みやネットワークに特化して運営や構築を行います。運営企業はあくまでニーズがマッチしたユーザー同士を結びつける仲介役に徹するのが、マッチングプラットフォームなのです。
マッチングビジネスの市場規模
多くの市場を生み出す可能性を秘めているマッチングビジネスは、日本だけでなく海外でも注目されています。デロイトトーマツミック経済研究所によると、マッチングビジネスの国内における市場規模は、2023年度で1,814億円です。2028年度には2,722億円にまで伸びると言われており、今後の成長が期待できる市場です。
この数値は氷山の一角にしか過ぎず、さまざまなジャンルの潜在的な市場規模も考えると約2兆6,300億円にまでのぼると言われています。近年ではインターネットが急速に普及・進化し、企業も個人もマッチングプラットフォームでつながる方式が一般的になっています。マッチングビジネスは、これからも伸び続けるコンテンツとして期待されている市場なのです。
マッチングプラットフォームのビジネスモデル
マッチングプラットフォームで得られる、主な収入を紹介します。
掲載料
掲載料は、提供したい人がマッチングプラットフォームに商品やサービスを掲載するための料金です。人材紹介サイトや不動産紹介サイトで、よく使われている課金方法です。マッチングが成立してもしなくても、マッチングプラットフォームを運営する企業には毎月定額で収入が入り、安定して収入を得られます。
手数料収入
手数料収入は、マッチングが成立したときに、成立した金額の何%かを手数料として得られる収入です。手数料は、マッチングプラットフォームを運営する企業の規定にのっとった料金で支払われます。ユーザーは成立まで費用が発生しないため利用しやすい反面、運営企業は安定した利益につながりにくいという難点があります。
有料オプション
有料オプションは、ユーザーが付加価値を感じられるオプションを提供し、追加で料金を支払ってもらうサービスです。たとえば、提供したい人の情法が検索上位に表示される、メッセージの送信数を増やすといった内容のものです。マッチングに有利な機能が利用できると、ユーザーは魅力に感じ登録してもらえる可能性が高くなります。
広告収入
広告収入は、広告を表示したりアフィリエイトを取り入れたりして得られる収入です。インターネットサイトへのアクセス数がたくさんある場合に有効です。導入直後のユーザー数が少ない段階で広告収入はあまり見込めないため、ユーザー数やアクセス数が十分な数になったタイミングで考えるようにしましょう。
マッチングプラットフォームの作り方
マッチングプラットフォームは、以下の3つの作り方があります。
【スクラッチ開発】
ゼロからマッチングプラットフォームを作る方法です。機能やデザインなどの自由度が高く、イメージ通りに作れます。専門知識のある人員や時間、それなりの費用が必要です。
【パッケージ開発】
もともとあるマッチングプラットフォームを使って作る方法です。すでにあるパッケージを利用するため、スクラッチ開発よりも時間がかかりません。自社で必要な機能が備わっていない場合もある点には注意してください。
【ノーコード開発】
機能パーツを組み合わせるのみで構築できる方法です。専門知識がなくても作成でき、ほかの開発方法よりも低コストかつ短期間で作れます。
マッチングプラットフォームの集客成功のポイント
マッチングプラットフォームの集客成功のポイントを4つ紹介します。
ターゲットを明確にする
ターゲットを明確にすると、ユーザーへのアプローチの仕方がわかりやすくなります。どんな性質のユーザーが市場にどのくらいいるかを把握した上で、ターゲットにする層を決めましょう。
SEO対策を行う
SEO対策を行うと、ユーザーに認知してもらいやすくなります。商品やサービスに関する適切なキーワードの設定や、動画やメールマガジンのコンテンツ作成などを実践し、認知度を高めましょう。
無料の使用期間を設ける
ユーザーに商品やサービスを体験してもらいやすくするには、無料の試用期間を設けるのも方法のひとつです。まずは利用してもらいユーザーの声を集めることで、プラットフォーム自体の品質向上にもつなげられます。
供給側のユーザーをまずは集める
まずは供給側のユーザーを集めると、需要者とマッチしやすくなり顧客満足度も上がります。供給が充実するとユーザーは自然に集まるため、供給側のユーザーを集めることを第一目標としましょう。
マッチングプラットフォームの成功事例
マッチングプラットフォームの成功事例を紹介します。
クラウドワークス
出典:クラウドワークス
企業と個人をつなぎ、仕事の受発注をサポートするマッチングサイトです。低コスト・短納期で依頼できるのが特徴です。登録者数は業界1位の500万人を誇り、2024年には過去最高益を達成しました。今後も大きな成長が見込まれています。
くらしのマーケット
出典:くらしのマーケット
ハウスクリーニングや不用品回収など、200種類以上の項目で業者を比較し依頼できるマッチングサイトです。業者の集客問題やユーザーの不安が解決できるサービスとして、業務を効率化しながらどちらもサポートできる仕組みを確立し、成功を収めています。
ストアカ
出典:ストアカ
教えたい人と学びたい人をつなぐ講座のマッチングサイトです。教えたい人は登録するだけで生徒を募集でき、ユーザーは学びたい講座を学びたいときに受講できます。学ぶ項目や形式、時間など多様なスタイルに対応した講座の提供方法で成果を上げています。
VETS CAREER
出典:VETS CAREER
獣医師と動物病院をつなぐ求人マッチングサイトです。経歴や希望条件に応じてユーザーと病院の双方にマッチング率が高い求人情報が確認でき、効率よく就職・転職活動ができます。獣医師の働き方が多様化するなかで、双方のニーズがマッチングできるサイトとして、今後も発展が期待されています。
IT ICHIBA
出典:IT ICHIBA
企業のITに関する悩みを解決するために、商談を効率化して必要な人へ届けるマッチングサイトです。IT人材の不足が叫ばれるなか、今後も企業に必要不可欠なITをサポートするプラットフォームとして期待されています。
しんきんコネクト
出典:しんきんコネクト
信用金庫のネットワークを利用した、商品やサービスを提供したい人と必要とする人をつなげるビジネスマッチングサイトです。全国で約12,000社が利用しており、ビジネスパートナーを見つける新たなモデルとして高い将来性があります。
まとめ
マッチングプラットフォームは、商品やサービスを提供したい人と必要な人が双方に満足できるビジネスモデルとして、これからも拡大が見込まれる市場です。最大限収益を上げたいと考えるなら、スピード感を持って正しく導入・運用することが重要です。マッチングプラットフォームを導入し、安定した集客と収益を得られるビジネスモデルを築きあげましょう。