ホーム›万全のセキュリティ対策を›サーバーとセキュリティの関係

サーバーとセキュリティの関係

重要なのは高いサーバーを選ぶことではなく、そのサーバーに適切なセキュリティ対策を常時行えるかです。エムズのおすすめは専用ホスティング(例:エックスサーバーなど)。その理由を、クラウドサーバー(AWS・GCPなど)を自分で管理する場合と並べて整理します。

サーバーのセキュリティに問題が起きる最も多い理由

アップデートの見落とし

自分で管理するサーバーが「最初に設定したまま」になるのは、怠慢というより見落としです。OS、ミドルウェア、開発言語、データベース。それぞれが別の頻度で修正を出し、通知は別々に届きます。本業を持つ担当者が追い続けるのは難しい。

業務範囲の認識齟齬

サーバーの更新はネットワークエンジニアの領域で、サイトを作った開発ベンダーの仕事ではありません。発注した側は「作った会社が見てくれている」と思い、ベンダーは「サーバーは契約の外」と考える。この食い違いの間で、更新は止まります。

現実によくあるパターン

4コマ:クラウドサーバーで組んだサイトが、納品時から3年間、設定したままになり、外から攻撃を受ける

セキュリティ面でのサーバー比較

サーバーは常に様々なアップデートが必要です。誰がやるかで、守りの強さと、保守にかかる費用が決まります。

共用ホスティング
例:エックスサーバーなど
専用ホスティング
例:エックスサーバーなど
クラウドサーバー
AWS・EC2・GCP など(自分で管理)
OSの更新サーバー会社サーバー会社利用者
ミドルウェア(Webサーバーなど)の更新サーバー会社サーバー会社利用者
開発言語(PHPなど)の更新サーバー会社が修正版を用意し、適用する同左利用者
データベースの更新サーバー会社サーバー会社利用者(マネージド型でも設定とバージョン選択は利用者)
WAF・バックアップ・脆弱性診断標準装備標準装備。資源は専用利用者が選び、設定し、見張る
更新の頻度脆弱性が公表されるたび、随時同左自分で情報を追い、計画して適用
公開から適用までの期間数日。利用者の作業なし同左体制次第。見落とせば上限なし
サーバーの初期設定費用不要不要構築を頼む会社への委託費。一般的な相場は50〜100万円
セキュリティ保守の費用サーバー代に含むサーバー代に含むMSP(マネージドサービスプロバイダー)および開発ベンダーへの委託費。一般的な相場は月15〜30万円。サーバー代とは別に、毎月続く

参考:サーバー代の目安 共用ホスティング:初期費用0円、月額 約1,000円〜/専用ホスティング:初期費用は契約による、月額 1万円〜/クラウドサーバー:初期費用0円(従量課金)、月額 2〜5万円程度(Webとデータベースの一般的な構成。転送量で変動)

セキュリティを守る担当者の例

サイトは7つの層で動いています。層ごとに守る人が違い、誰も担当していない層が漏えいの元になります。

層共用ホスティング
例:エックスサーバーなど
専用ホスティング
例:エックスサーバーなど
クラウドサーバー
AWS・EC2・GCP など(自分で管理)
アプリケーションあなたのサイトのプログラム開発ベンダー(保守契約)開発ベンダー(保守契約)開発ベンダー(保守契約)
フレームワーク・CMS・プラグインWordPressやその部品、ライブラリ開発ベンダー(契約の範囲次第)同左同左
開発言語PHP、Ruby、Node.js などサーバー会社サーバー会社利用者か、MSP
データベースMySQL、MariaDB、PostgreSQL などサーバー会社サーバー会社利用者か、委託先
ミドルウェアWebサーバー、メール、キャッシュ などサーバー会社サーバー会社利用者か、委託先
OSLinux などサーバー会社サーバー会社利用者か、委託先
ネットワーク・設備回線、電源、建物、仮想化基盤サーバー会社サーバー会社クラウド会社

さぼりではなく、見落とし

ホスティングの場合
2コマ:修正版が公開された夜、翌朝にはサーバー会社が全サーバーに適用。利用者の作業はなし
クラウドサーバーを自分で管理する場合
2コマ:同じ夜、担当者は本業で手一杯。1か月後に開発ベンダーへ相談すると保守の範囲外で見積になる

では性能面でどれくらい違うのか

「性能に不安があるからホスティングは選ばない」という判断は、多くの場合、規模を見誤っています。

共用ホスティング
例:エックスサーバーなど
専用ホスティング
例:エックスサーバーなど
クラウドサーバー
AWS・EC2・GCP など(自分で管理)
向いている規模の目安月間数十万PVまでのポータル・マッチング・求人サイト月間数百万PVまで。エムズが構築したサイトの多くは、共用か専用のこの範囲で運用規模の上限を決めたくない場合。その分、設計と運用の人が必要
転送量上限なし・転送量課金なし同左転送量に応じて課金
急な負荷への対応サーバー会社が資源を調整。上位プランへの変更も可能資源を占有。上位プランへの変更も可能自動で増やせる。増やす設定も費用も利用者が管理
隣の利用者の影響ほとんどない(下記)なし(占有)なし(占有)

共用の「同居」による実際の影響

共用だから隣の利用者の影響で重くなった、という場面は、長年の運用でほとんどありません。昨今のサーバーは性能が高く、資源は利用者ごとに区切られているため、周りの影響で重くなることはほとんどなくなりました。それでも気になるなら、同じ会社の専用ホスティングを選べます。面倒を見る人は変わらず、月額は1万円からです。

本当にAWSが必要なのか

ベンダーがAWSを薦める理由は、初期投資を抑えられる、規模を自由に変えられる、大企業と同じ水準の基盤を使える、の3つです。どれも事実ですが、基盤の上の層を守るのは利用者という前提が抜けています。月間数百万PVまでなら、専用ホスティングで足ります。

クラウドサーバーを使うなら

社内の方針でAWSなどを使う場合、次のいずれかの選択肢になります。

自社に専門部署がある

クラウドの専門部署やインフラ担当が、OS・ミドルウェア・開発言語の更新と監視を自社で続ける形です。大手企業の多くはこの形で、開発ベンダーはアプリケーションの層だけを担います。層の境界を契約で決めておくことが条件です。

開発ベンダーとMSPが連携する

専門部署がない会社の形です。アプリケーションの保守は開発ベンダー、サーバーの層の更新と監視はMSP(開発ベンダーが別契約で請ける場合も含む)が担い、両者の境界と連絡の経路を契約で決めます。サーバー代とは別に、運用の費用が毎月かかります。

あらゆるレイヤーのセキュリティ対策を常時監視および対応するにはMSPが必要という判断から、エムズではMSPと連携する形を取っています。自社でAWSの管理まで請けられる開発ベンダーもございますが、その場合は、万全なセキュリティ維持対策ができるかどうかをよくお確かめください。

エムズの考え

大手企業には、AWSを使いこなす器があります。ネットワークの専門部署があり、設定と監視を自社で続けられるからです。中堅以下の企業の大半には、その部署がありません。その場合は、開発ベンダーとMSPの連携で守ります。MSPへの費用もかかりますが、開発ベンダーの保守範囲を補うことで、堅牢な仕組みを組むことができます。最もコスパがいいのは専用ホスティングですが、どうしてもAWS構成が必要なケースでは、このような構成がおすすめです。

サーバーの層を、
エムズはどう守っているか。

サーバー会社の選定、更新の管理、監視。すべての案件で標準にしている対策と、オプションを一覧にしています。

エムズのセキュリティ対策を見る →