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データで見る情報漏えいのリアルな実態

公表された漏えい事案の件数、原因の内訳、元になった委託先の認証の有無。公開情報を1件ずつ確認した結果を、出典つきで並べます。

個人情報の漏えいの今

サイバー攻撃による情報漏えいの公表件数(年)
428件2025年(通年)
661件2026年(10月末まで)
出典:MM総研「国内サイバー攻撃による情報漏えい動向調査」(2026年10月末時点)
100万件以上の大規模な漏えい事案(年)
12件2025年(通年)
45件2026年(10月末まで)
出典:MM総研 同調査(2026年10月末時点)
ランサムウェア被害の報告件数(上半期)
116件2025年上半期
123件2026年上半期
出典:警察庁「令和8年上半期におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等」

数字で見る、いまの状況

現状出典
国家サイバー統括室が、個人情報を扱うサイトの事業者に基本対策の徹底を要請。翌日には緊急対策パッケージ内閣官房 国家サイバー統括室「個人情報の漏えい等につながる不正アクセスへの対策について」(2026年11月5日)
サイバー攻撃による漏えいの公表は10月だけで193件、過去5年で最多の月。100万件以上の事案は45件(2025年は12件)MM総研「国内サイバー攻撃による情報漏えい動向調査」(2026年10月末時点)
上場企業で100万件以上の事故が10月5日までに10件(2025年通年6件)東京商工リサーチ(2026年10月7日)
4月1日〜10月16日の漏えい報告は延べ約2.6億人分。10月に急増し、年度の約4割個人情報保護委員会 第374回資料(2026年10月28日)
2026年上半期のランサムウェア被害は123件、半期で過去最多警察庁「令和8年上半期 サイバー空間をめぐる脅威の情勢等」
「情報セキュリティ10大脅威 2026」組織編で「AIの利用をめぐるサイバーリスク」が初の3位IPA(2026年1月)

状況の整理

エムズが10月前半の公表113件を1件ずつ確認した傾向です。

エムズの考え

PマークやISMSを持っていれば安全、ではありません。認証は管理の規程を審査するもので、サイトの作りの穴は見ません。「守られている」という思い込みが、漏えいの元になっています。

原因の半分以上は、委託先と共通サービス

委託先・取引先経由62件
不正アクセス36件
ランサムウェア4件
メール誤送信3件
設定ミス・公開設定3件
書類・機器の紛失・盗難2件
その他3件

2026年10月9日〜19日に公表された113件の原因別(エムズ集計)

漏えいの元になった提供元・委託先の認証

10/14社認証あり 71%
  • プライバシーマークまたはISMS取得 10社
  • 公開情報で確認できず 4社

JIPDEC・ISMS-ACの公開検索でエムズ確認(2026年10月19日時点。一部の部署・事業だけの取得を含む)

原因は何か、なぜそうなったか

  1. 多くの会社が同じ仕組み(共通のサービス、広く使われる部品)を使っているため、1か所の穴が多くの会社に広がる
  2. 部品の弱点が公表されてから悪用されるまでの時間が短くなった(AIで弱点探しが速くなった可能性)
  3. 管理の仕組み(認証)が整っていても、作り方や運用の一つ一つに穴があれば入られる
  4. 構築・運用を担うベンダー側で、漏えいリスクへの対応(納品前の脆弱性診断、監視、個人情報へのアクセス権限の管理)が標準になっていない

どれも、作り方と運用の仕組みで防げる種類のものです。何を選び、誰が面倒を見るか。守りの原点は「万全のセキュリティ対策を」に整理しています。