
「AIボットは全部ブロック」で済んだ時代は終わりつつあります。Cloudflareの新方針と最新のトラフィック統計を見ると、Web運用は人間向けの動線設計だけでは足りない段階に入っていますね。
- Cloudflareは2026年7月1日、AIボットの流入を「検索」「エージェント」「学習」の3用途別に制御できる新機能を発表
- 9月15日からは新規ドメインの広告収益化ページで、学習・エージェント用途のクローラーをデフォルトブロックし検索用途のみ許可する設定を導入予定
- Webトラフィック全体の50%超が非人間(bot)となり、情報収集に費やす1時間のうちソースサイトへの滞在時間はわずか15分にとどまるとの数値も判明
WHATWHAT:Cloudflareが示したAIボット制御の新方針
2026年7月1日、CDN大手のCloudflareが新機能を発表しました。従来の「AIボット一括ブロック」から一歩進み、「検索」「エージェント」「学習」という3つの用途別にクローラーを管理できる仕組みへと移行しています。
2026年9月15日には新規ドメインを対象に、広告収益化されたページで学習およびエージェント用途のクローラーをデフォルトでブロックし、検索用途は許可する新しいデフォルト設定を導入する予定だ。
出典: (ITmedia NEWSの報道にもとづくエムズ編集部の整理)
www.itmedia.co.jp/news/articles/2607/03/news087.html
背景にあるのが、Webトラフィックの主役交代です。生成AIの継続利用者が世界人口の3割超に広がる一方、情報収集に費やす時間のうちソースサイトへの滞在はごく一部にとどまるとの分析も出ています。人間の訪問だけを前提にした運用設計は、もう実態に合わなくなっているわけです。
POINTS押さえるべき3つの数字
Cloudflareの発表と最新データから、Web運用担当者が押さえておきたい数字を3つ整理します。
- 3用途別制御という発想:検索・エージェント・学習を分けて許可/拒否できることで、AI Overviewへの引用は許しつつ無断学習だけを断る、といった細かい戦略が取れるようになりました。
- Pay Per Useへの転換:Cloudflareはクロール単位の課金を「不十分な第一歩」と位置づけ、実際の利用(引用)に応じた支払いモデルへ舵を切ろうとしています。
- bot流入50%超という現実:Webトラフィック全体の50%超が非人間となり、情報収集の1時間のうちソースサイト滞在はわずか15分という数値は、運用側の前提そのものを揺さぶります。
INSIGHTWeb運用はどう変わるべきか
角を矯めて牛を殺すという古い戒めがありますが、AIボットを闇雲に全部締め出せば、AI Overviewへの引用機会という牛の本体まで失いかねません。用途を見極めて許す・断るを設計する発想こそが、これからの運用の要ですね。
歯科・病院・整骨院の3サイトを1つに統合し記事資産を一点集約した『メディカルドック』のような情報設計は、検索用クローラーには開き学習用途は絞るという今回の潮流とも相性が良いはずです。ドメインが分散したままでは用途別の制御も評価の集約もままならないわけで、情報アーキテクチャを整えることが結局はAI時代の防御にも攻めにもなります。エムズのWeb事業の企画・運営支援とポータルサイト構築×AIは、こうした構造整備からAIO対応まで併せて相談できる領域です。
FAQよくある質問
出典・参考
- ITmedia NEWS「Cloudflare、AIクローラー制御を全顧客に開放──『検索』『エージェント』『学習』の3分類で管理可能に」 https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2607/03/news087.html
- gihyo.jp「Cloudflare、AIボットによるコンテンツ利用の用途別制御機能と、エージェントによるWebリソース利用への課金基盤を発表」 https://gihyo.jp/article/2026/07/content-independence-day-one-year-on
※本記事は上記の公開情報をもとに、株式会社エムズ編集部が独自に整理・考察したものです。内容は執筆時点(2026-07-28)の情報です。考察部分は当社の見解であり、特定の製品・導入を推奨するものではありません。
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