ホーム成功ノウハウAI導入・活用事例電子カルテにAIを組み込んだら月386時間減った。正幸会病院とヘンリーが示す「記録業務のAI前提」再設計
COLUMN / AI CASES

電子カルテにAIを組み込んだら月386時間減った。正幸会病院とヘンリーが示す「記録業務のAI前提」再設計

📅 2026-07-27 公開🏷️ 医療AI・電子カルテ⏱ 約6分
電子カルテにAIを組み込んだら月386時間減った。正幸会病院とヘンリーが示す「記録業務のAI前提」再設計

中小病院の記録業務が、生成AIを前提にした運用フローへと組み替えられただけで月386時間も減った。数字だけ見ると眉唾に思えるけれど、その裏側には"速くする"のではなく"工程を減らす"という発想の転換があったんですね。

この記事のポイント
  • 正幸会病院(56床)とヘンリーの実証実験(2026年4月20日〜6月5日)で、記録業務を月間約386時間削減できる試算に
  • 退院サマリ(医師)の作成時間は従来の約40分から約4分へ、約90%短縮(実測)
  • 個々の作業を速くするのでなく、記録業務のフローそのものをAI前提で組み替え工程を減らした点がカギ

WHAT正幸会病院とヘンリーが検証したこと

大阪府門真市の正幸会病院(56床)と、病院向け基幹システム「Henry」を提供する株式会社ヘンリーが、電子カルテに生成AIを組み込んだ実証実験の結果を公開しました。期間は2026年4月20日から6月5日、対象は医師・看護師・リハビリセラピストの3部門と事務です。

個々の作業を速くするのではなく、記録業務のフローそのものをAI前提で組み替え、工程を減らしたことが今回の要点だと発表している。

出典: (PR TIMESより エムズ編集部の整理)
prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000102549.html

中小病院はスタッフ数も限られており、記録業務の"速さ"より"手数の少なさ"が現場の負担を左右します。カルテ画面を離れずに会話しながら記録を完成できる設計は、個別作業の高速化ではなく業務フロー自体の組み替えだからこそ効いたと言えそうです。

POINTS実証で見えた3つの数字

実証実験で公開された数字を見ると、単なる効率化ではなく設計思想の転換だとわかります。

INSIGHT"速くする"より"減らす"という発想

"速くする"より"減らす"という発想

AI活用の本質は個々の作業を速める足し算ではなく、業務フローを組み替える引き算にある。換骨奪胎という言葉があるように、既存の骨組みを活かしながら中身を丸ごと作り替える発想こそが、月386時間という数字を生んだ核心なんですね。

情報や工程を1か所に集約し、使う人の迷いを減らすという発想は、当社が『メディカルドック』で歯科・病院・整骨院の3サイトを1つに統合した時にも通じる話です。バラバラだった情報の置き場所を束ねるだけで、探す手間そのものが消えるわけです。エムズのAIシステム構築既存ビジネスのAI活用も、まずは今ある業務のどこに"工程の無駄"が隠れているかを洗い出すところから始めます。紙やレガシーな仕組みが残る現場には業務システム構築でクラウド化を進め、実績は構築実績でご覧いただけます。

FAQよくある質問

実証実験の対象はどんな病院ですか?
大阪府門真市にある56床の正幸会病院で、医師・看護師・リハビリセラピスト・事務の記録業務を対象に2026年4月20日〜6月5日に検証されました。
削減効果はどうやって算出したのですか?
電子カルテのログデータや現場ヒアリングによるAI導入前の所要時間と、実証期間中の実測値を比較した試算値として公開されています。

出典・参考

  1. PR TIMES「正幸会病院(56床)、Henry AIで記録業務を“AI前提”に再設計」 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000023.000102549.html
  2. 起業の窓「病院向け基幹システム『Henry』のヘンリーが30億円調達」 https://sogyotecho.jp/news/20260515henry/

※本記事は上記の公開情報をもとに、株式会社エムズ編集部が独自に整理・考察したものです。内容は執筆時点(2026-07-27)の情報です。考察部分は当社の見解であり、特定の製品・導入を推奨するものではありません。

医療・専門業種のAI活用も
"工程を減らす"設計から

エムズは業務のどこにムダな工程が隠れているかを洗い出すところから、AIシステム構築・既存業務のAI化をご支援します。ご相談・お見積りは無料です。

無料で相談する →
この記事について
執筆

株式会社エムズ 編集部

ポータルサイト・マッチングサイトの構築を専門とするエムズの編集部。1,000件を超える構築・運用支援の現場で得た知見をもとに、Web・システム・AI活用に関する情報をお届けしています。

監修

松浦 代表取締役

Web業界20年。20代で大手システムベンダーのSI管理者として大手・金融系システムを手がける。インターネット創成期からネット事業に移行し、株式会社エムズを設立。1,000件を超えるWeb・システム構築を支援。

会社概要を見る →