
米国のマーケティングSaaS大手HubSpotは、Google検索でのAI Overviews普及により、長年主力としてきた情報系ブログの流入が大きく落ち込んだと海外メディアが報じている。単なる「AIに客を取られた」という話ではなく、コンテンツの役割そのものを再設計する必要があるという教訓が詰まった事例である。
- HubSpotのブログ流入はAI Overviewsが高ファネルの情報検索に答えるようになったことで大幅減少と報じられた
- Search Engine Landの分析では、AI Overviewsに引用されたブランドはオーガニックで35%、有料で91%多くクリックを得る傾向がある
- Mozの調査ではAIモードの引用の88%が同じクエリの通常検索結果(オーガニックSERP)とは別の情報源から選ばれている
WHATWHAT何が起きたか
海外報道によると、HubSpotのブログはAI Overviewsが台頭したことで、長年集客の柱にしてきた「〜とは」型の情報系記事の流入が大きく減少したという。検索結果の上位にいてもAIの回答でユーザーの疑問が完結してしまえば、クリックには結びつかないという構図だ。
HubSpotのブログ流入減少は、AI Overviewsが情報系の主要クエリに答えるようになった結果だとする報道がある
出典: (Search Engine Land・Seer Interactiveの報道を踏まえたエムズ編集部の整理)
thedigitalbloom.com/learn/ai-citation-position-revenue-repor
ただし流入減がそのまま「コンテンツ戦略の失敗」を意味するわけではない。情報系記事の役割は、直接の流入を稼ぐことから、AIに引用されるための権威性の裏付け(引用の土台)へとシフトしているという指摘もある。引用元として選ばれること自体が、より購買意欲の高い訪問者を呼び込む入口になり得るということだ。
POINTSPOINTS注目データ
海外の分析データから、自社サイト運用に活かせる論点を3つ整理する。
- 情報系コンテンツの役割転換:情報系記事の目的は直接流入の獲得から、AIに引用されるための権威性・専門性シグナルの構築へと変わりつつある。引用されることで、より高い購買意欲を持つ訪問者を製品ページやCVページへ誘導する導線として機能させる発想が求められる。
- 引用されることの価値:Search Engine Landの分析では、AI Overviewsに引用されたブランドはオーガニックで35%、有料で91%多くのクリックを獲得する傾向があるとされる。AI Overviewの表示自体がユーザーへの信頼シグナルとして働き、下部の自社リンクへのクリックを後押しする構図だ。
- 通常検索とAI引用は別物と心得る:Mozの調査ではAIモードの引用の88%が同じクエリの通常検索結果とは別の情報源から選ばれているという。順位で上位にいることと、AIに引用されることは必ずしもイコールではなく、両方を意識した設計が必要になる。
INSIGHTINSIGHT自社サイトへの活用
海外の事例が突きつけているのは、検索結果の順位という一本槍の物差しだけでは、もう自社サイトの成果を測れないという現実である。臨機応変にコンテンツの役割を「流入獲得」から「引用獲得→高意図誘導」へ組み替えられた企業だけが、この波を乗りこなせるわけですね。
この「情報記事を引用される土台として設計し直す」という発想は、エムズが『メディカルドック』で歯科・病院・整骨院の3サイトを統合し、記事資産を1つのドメインに集約してSEO評価を一点集中させた手法と通じるものがある。分散していたコンテンツの評価を束ね直すという点は同じで、既存ポータルのAIO対応・構造化データ整備はWeb事業の企画・運営支援やポータルサイト構築×AIで個別に設計できる領域だ。海外で起きていることは、決して対岸の火事ではないんですね。
FAQよくある質問
出典・参考
- The Digital Bloom「2026 AI Citation Position & Revenue Report」 https://thedigitalbloom.com/learn/ai-citation-position-revenue-report-2026/
- Search Engine Land「Unifying the search experience for real growth in 2026」 https://searchengineland.com/unifying-the-search-experience-for-real-growth-in-2026-474537
※本記事は上記の公開情報をもとに、株式会社エムズ編集部が独自に整理・考察したものです。内容は執筆時点(2026-08-25)の情報です。考察部分は当社の見解であり、特定の製品・導入を推奨するものではありません。
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