
2026年6月の約1億2,930万件の引用データを分析した結果、OpenAIとライセンス契約を結んだニュース媒体は、契約していない媒体よりもChatGPT上での引用数が48%多いことが分かった。OpenAIとのみ契約した媒体に絞ると、引用数の差は112%まで広がっている。大手のようにライセンス契約を結べないポータルサイトでも、AIに引用されやすいコンテンツ構造を今から整えることが実質的な対抗策になるわけです。
- Press Ranger×OtterlyAIの調査(2026年6月分・約1億2,930万件の引用データ)で、OpenAIと契約した媒体はChatGPTの引用数が非契約媒体より48%多いと判明
- OpenAIとのみ契約した媒体に絞ると引用数の差は112%に拡大。契約媒体はChatGPT経由の引用が全体の57.9%を占める
- 一方でGoogle契約媒体はAI Overviewsでの引用が非契約媒体よりやや少なく、Perplexity契約媒体は自社プラットフォーム上でほぼ差がない(プラットフォームごとに効果が違う)
WHATニュースの要点:AIライセンス契約と引用数の関係
米国のPRテック企業Press Rangerとエービー検索モニタリングのOtterlyAIが2026年8月20日、ニュース媒体とAI各社のライセンス契約が実際の引用数にどう影響するかを分析した共同調査を発表した。ChatGPT・Google AI Overviews・Google AIモード・Perplexity・Microsoft Copilot・Gemini・Claudeという主要7プラットフォームの引用データを対象にした大規模調査で、「契約すれば必ず有利になる」わけではなく、プラットフォームごとに効果が全く違うという点が浮き彫りになっている。
OpenAIとライセンス契約を結んでいる媒体のページは、契約していない媒体のページに比べてChatGPT上で48%多く引用されており、OpenAIとのみ契約した媒体に絞ると差は112%まで広がる。一方でGoogle契約媒体はAI Overviews上でむしろ非契約媒体よりやや引用が少なく、Perplexity契約媒体は自社プラットフォーム上でほぼ横並びだった。
出典: (GlobeNewswire掲載のPress Ranger/OtterlyAI共同調査を基にしたエムズ編集部の整理)
www.globenewswire.com/news-release/2026/08/20/3348287/0/en/p
この結果が面白いのは、「ライセンス契約イコールAIに優遇される」という単純な話ではなく、OpenAIだけが契約先を自社プラットフォーム上で明確に優遇しているという非対称性が数字で示された点だ。裏を返せば、契約の有無だけでなく、そもそもAIが引用したくなるコンテンツの作り方自体に一定の型があるということでもある。ポータルサイト運営者にとっては、大手メディアのような契約交渉力がなくても、記事の構造や一次情報の持ち方を変えるだけで引用され方が変わりうるという示唆になる。
POINTS数字で見る3つのポイント
海外の一次データから見えてきた事実を、ポータル運営の実務目線で3つに整理しました。
- 引用の集中:効果が出るのはChatGPTだけ:Google・Perplexityでは契約の有無による優遇がほぼ見られなかったのに対し、OpenAIの契約媒体はChatGPT経由の引用が全体の57.9%に達するなど、効果が一つのプラットフォームに強く集中している。全方位で契約を追うより、自社の主要流入元がどのAIかを見極める方が現実的だ。
- 契約できなくても引用されやすい構造は作れる:独自データや専門家コメントを持つ媒体ほどAIに評価されやすい傾向は各種調査でも指摘されている。ライセンス契約の有無に関わらず、一次データ・具体的な数字・実名の専門家コメントを記事に持たせることが、AIに引用される最低条件になっているわけです。
- 中小ポータルが今日からできる打ち手:ライセンス交渉は個社では難しくても、構造化データ(schema.org)の整備、統計や独自調査の掲載、専門家の署名記事化は自社サイトの改修だけで着手できる。AIモードやAI Overviewsの引用ロジックはページ単位で評価されるため、カテゴリトップだけでなく個別ページの情報密度を上げることが効いてくる。
INSIGHT自社ポータルへの活かし方
今回の調査が示すのは、AI検索時代の集客が「載っているかどうか」から「引用されるかどうか」に軸足を移しつつあるという事実だ。契約の有無で差が出たのはOpenAI経由だけという結果は、AIごとに評価軸が違うため一律ではなく個別対応が正解であることを教えてくれる。温故知新ではないが、既存の記事資産を棚卸しし、構造化と一次情報の付与という基本に立ち返ることが、遠回りに見えて一番効くやり方なんですね。
エムズが手がけた『メディカルドック』では、歯科・病院・整骨院という別々のサイトを1つに統合し、記事資産を集約することでSEO評価を一点に集めた実績がある。これはAI検索が評価する情報の構造化と集約そのものであり、AIO対応の土台としてそのまま応用できる考え方だ。ポータルサイトの新規構築・既存サイトのAIO改善はポータルサイト構築 ×AIで、構造化データの設計や引用されやすい記事構成への改修まで含めて相談できる。構築実績は構築実績を参照してほしい。
FAQよくある質問
出典・参考
- Press Ranger & OtterlyAI(GlobeNewswire)Study Showing Publishers With OpenAI Deals Earn 48% More AI Citations on ChatGPT https://www.globenewswire.com/news-release/2026/08/20/3348287/0/en/press-ranger-and-otterlyai-release-study-showing-publishers-with-openai-deals-earn-48-more-ai-citations-on-chatgpt.html
※本記事は上記の公開情報をもとに、株式会社エムズ編集部が独自に整理・考察したものです。内容は執筆時点(2026-08-28)の情報です。考察部分は当社の見解であり、特定の製品・導入を推奨するものではありません。
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