
Googleは検索コンソールに、自サイトをAI OverviewsやAIモードの回答生成に使わせるかどうかを選べるオプトアウト機能を導入しています。英国競争市場庁(CMA)の命令をきっかけに世界展開が進んでおり、集客をGoogle検索に依存するポータル運営者にとって無視できない選択肢になりつつあります。
- 英CMAが「デジタル市場・競争・消費者法2024」に基づき、AI OverviewsやAIモードから自サイトを除外できる仕組みの提供をGoogleに命令。この命令自体は英国サイトが対象だが、Googleはオプトアウト機能を世界的に展開すると発表した。
- 設定は検索コンソールの「設定」内「検索の生成AI」欄にあり、プロパティ単位でAI機能に含めるか除外するかを選ぶ形式。除外してもオーガニック検索やDiscoverの通常表示・ランキングには影響しないとGoogleは説明している。
- AI Overviewsは月間25億人規模まで利用が拡大した一方、AI回答が表示されるとサイトへのクリックが大きく落ち込むとの報告もあり、AI回答経由の露出とトラフィックの間にはトレードオフが生じている。
WHAT何が起きたか
Googleが検索コンソールに新設したオプトアウト機能は、自社サイトの情報をAI Overviews・AIモード・Discoverの生成AI機能に使わせるかどうかを、通常のSearch表示とは切り離して選べる設定です。
英CMAの命令はAI OverviewsやAIモードからのオプトアウトを含む実効的な選択肢の提供をGoogleに求めるもので、Googleはこれを機に機能を世界展開したと報じられている。
出典: (海外メディア報道にもとづくエムズ編集部の整理)
9to5google.com/2026/06/02/google-ai-mode-overviews-opt-out/
ただし業界からは懐疑的な声も出ています。ある広告・パブリッシャー支援企業の幹部は、この設定を発電所は動かしたまま照明のスイッチだけ渡されたようなものだと評し、AI回答内でどう扱われるかという根本的な制御にはなっていないと指摘しました。
POINTS押さえるべきポイント
ポータル運営者が実務で押さえておきたいポイントは次の3つです。
- 設定場所と反映範囲:検索コンソールの「設定」から「検索の生成AI」を開き、プロパティ単位でAI Overviews・AIモード・Discoverの生成AI表示への含める/除外するを選択できます。既定値はすべて含めるです。
- ランキングには影響しない建て付け:Googleはこの設定を通常の検索順位のシグナルとしては使わないと説明しており、オプトアウトしても通常検索・Discoverフィードへの掲載自体は継続します。
- 「載る/載らない」の損得計算が必要:AI回答経由の露出を失うリスクと、AI回答に引用されることで得られる想起・信頼の獲得機会を比較したうえで、掲載先ページ単位で判断する運用が現実的です。
INSIGHTポータル運営への示唆
今回のオプトアウト機能は、AI検索時代に「載るか載らないか」を運営者側が選べるようになった点で一石を投じる話ですが、除外すればAI経由の露出機会そのものを失うという二律背反もはらんでいます。玉石混交のAI回答の中で自社の情報がどう扱われるかを見極めずに一斉除外するのは早計で、ページ単位・目的単位で判断する冷静さが求められますね。
この判断はポータルサイトほど重くのしかかります。エムズが手がけた『メディカルドック』では、歯科・病院・整骨院の3サイトを1つに統合してSEO評価を一点集約した実績がありますが、AI検索時代はこの情報を一箇所にまとめて権威性を作る設計そのものが、AI回答に引用されるかどうかの土台になるわけです。新規ポータルの構築や既存ポータルのAIO改善はポータルサイト構築×AIで対応しており、掲載企業ごとにAI経由の露出をどう扱うか設計する相談も構築実績のノウハウを踏まえて進められます。
FAQよくある質問
出典・参考
- 9to5Google記事「Google will let sites opt-out of AI Mode and Overviews in Search」 https://9to5google.com/2026/06/02/google-ai-mode-overviews-opt-out/
- MediaPost記事「Google Gives Publishers Opt-Out For AI」 https://www.mediapost.com/publications/article/416681/google-gives-publishers-opt-out-for-ai.html
- Digiday記事「Googleのオプトアウトに関する報道」 https://digiday.com/media/googles-ai-opt-out-leaves-publishers-with-a-choice-they-cant-safely-use/
※本記事は上記の公開情報をもとに、株式会社エムズ編集部が独自に整理・考察したものです。内容は執筆時点(2026-08-18)の情報です。考察部分は当社の見解であり、特定の製品・導入を推奨するものではありません。
ポータルのAI検索対応、
設計から相談したい方へ
掲載企業の情報設計や統合によるSEO評価の集約、AI検索時代の露出戦略まで、ポータルサイト構築×AIの実績をもとにご提案します。ご相談・お見積りは無料です。
無料で相談する →