
「発注したい会社」と「作れる工場」をどう出会わせるか。製造業の受発注は電話とFAX、担当者の勘に頼る世界が長く続いてきました。そこにデータで切り込んだのがキャディの「CADDi」です。
- 製造業の受発注をデータでマッチング。独自の原価計算アルゴリズムが、希望の品質・納期・価格に合う加工会社を選ぶ
- 2025年3月にエクイティ40億円+融資51億円の総額91億円を調達。累計エクイティ調達は257.3億円に到達
- 日本・アメリカ・ベトナム・タイの4カ国で展開。図面や調達データを解析するAIデータプラットフォームへ進化
WHATCADDiとは何か
CADDiは、部品や板金を「作ってほしい発注側」と「加工できる工場」をつなぐ受発注プラットフォームです。肝は独自開発の原価計算アルゴリズムで、図面から適正な価格・納期を割り出し、希望条件に最も合う加工会社を選び出す。人手と経験に頼っていた選定を、データで裏づける発想ですね。
製造業の受発注は約120兆円規模とされ、その非効率をデータで改革する、と報じられています。
出典: (ダイヤモンド・オンラインの報道にもとづくエムズ編集部の整理)
diamond.jp/articles/-/334701
単なる仲介で終わらず、発注・調達のデータを蓄積して解析する方向へ進んでいる点が見逃せません。取引が増えるほどマッチングの精度が上がる、いわゆるデータの好循環を狙っているわけです。
POINTS数字で見る広がり
事業の広がりを数字で押さえておきます。
- 総額91億円の調達:2025年3月、第三者割当増資40億円と長期融資51億円を合わせて91億円を調達。累計エクイティは257.3億円に達しています。
- 4カ国へ展開:日本に加えアメリカ・ベトナム・タイの4カ国で事業を展開。製造業のサプライチェーン全体をデータでつなぐ構想です。
- AIデータ基盤へ:見積・調達の仕組みから、図面や取引データを解析する「製造業AIデータプラットフォーム」へと軸足を移しつつあります。
INSIGHT専門特化マッチングが勝つ理由
CADDiが伸びた理由は、間口を広げなかったことに尽きます。あらゆる業種を薄く扱うのではなく、製造業の受発注という一点を深く掘った。一点集中こそが、精度という価値を生む。器用貧乏では勘に勝てない、まさに一意専心の戦い方なんですね。
「特定分野に深く特化して、条件の合う相手を精度高くつなぐ」——この設計は業種を問わず応用できます。エムズが手がけた『農機こねくと』も、農機の売り手と買い手という特化領域でマッチングを成立させた実例です。同種の仕組みはマッチングサイト構築で実装でき、他の構築実績も公開しています。
FAQよくある質問
出典・参考
- キャディが91億円調達(起業手帳) https://sogyotecho.jp/news/20250402caddi/
- 120兆円市場の改革へ(ダイヤモンド・オンライン) https://diamond.jp/articles/-/334701
- 製造業DXのキャディが91億円を調達(Kepple) https://kepple.co.jp/articles/6l1-i6_ph
※本記事は上記の公開情報をもとに、株式会社エムズ編集部が独自に整理・考察したものです。内容は執筆時点(2026-08-23)の情報です。考察部分は当社の見解であり、特定の製品・導入を推奨するものではありません。
