
埼玉県が運営する公的結婚支援サービス「恋たま(SAITAMA出会いサポートセンター)」は、AIによる自動マッチングと官民連携の運営体制によって成婚700組(1,400人)を突破した。条件検索だけに頼らずAIで価値観データを掛け合わせる仕組みが、会員数・成婚数の両方を押し上げている事例だ。
- AIが希望条件・価値観診断・過去の交際/成婚データから相性の良い相手を自動で紹介する仕組みを採用
- 2026年3月末時点で累計会員25,744人、成婚700組(1,400人)を突破
- 埼玉県・市町村・65の民間企業等で構成する運営協議会が公民連携で運営し、AI紹介数を月4名から6名へ拡張済み
WHAT「恋たま」とは何か
「恋たま」は結婚を誠実に希望する独身男女に出会いの機会を提供する埼玉県の公的な結婚支援センターだ。結婚を誠実に希望する独身男女に出会いの機会を提供する埼玉県の公的な結婚支援センターであり、AIマッチングシステムとセンターの相談員が出会いから交際、結婚に至るまでのサポートを行っている。単なる検索型のマッチングアプリとは違い、行政の信頼性とAIのレコメンド精度を組み合わせている点が特徴になる。
会員の希望条件や価値観診断のデータ、過去の交際・成婚事例をもとに、AIが自動で相性の良い相手を選び出す仕組みが導入されている。
出典: (熊谷市公式サイトの整理より)
www.city.kumagaya.lg.jp/about/soshiki/sogo/kikaku/oshirase/s
この仕組みが効いているのは、AIが「見つけていなかった相手」を提示することで、条件検索だけでは埋もれていたマッチングを掘り起こせるからだ。令和5年1月からはAIによる紹介数を月4名程度から月6名程度に、利用者自身のリクエスト申込数も月上限3名から6名に拡大しており、AIのレコメンド量を段階的に増やしながら成果を積み上げてきた運用が見て取れる。
POINTS成果を生んだ3つのポイント
恋たまの成果を支えている運用上のポイントを3つに整理すると、次のようになる。
- AIと相談員のハイブリッド運用:AIマッチングシステムとセンターの相談員が出会いから交際、結婚に至るまでのサポートを行う体制で、AIのレコメンドと人による個別相談を両立させている。
- 官民65社連携によるコスト・データ分担:65の民間企業等が参画して運営されていることで、行政単独では難しい会員データの蓄積とシステム運用コストの分担を実現している。
- 継続的な機能強化と会員基盤の拡大策:令和8年3月末現在、会員数(累計)は25,744名に達し、成婚700組(1,400人)突破を記念した20代限定利用登録料無料キャンペーンなど、節目ごとに会員獲得施策を打ち続けている。
INSIGHTエムズが読み解く運用のヒント
恋たまの数字を並べると、令和6年6月末時点の登録2万人強から令和8年3月末の25,744人へと着実に会員基盤を積み増しつつ、成婚組数も4年連続で100組超のペースを維持してきたことが分かる。紆余曲折を経ながらも、AIレコメンドの量を段階的に拡張し、行政・自治体・企業がそれぞれの役割を分担する運営体制を崩さなかったことが、単発キャンペーンで終わらせない成功要因なんですね。
この「行政+複数の民間企業がデータとシステムを持ち寄る」多者間マッチングの構造は、エムズが手掛けた『農機こねくと』で運営会社・JA・農家が三位一体となって中古農機を流通させた仕組みと本質的に同じわけです。関係者が増えるほどマッチングの精度と信頼性の担保が課題になりますが、これはマッチングサイト構築×AIで会員データと成約実績を学習させながらマッチ率を改善していくアプローチで対応できる領域で、婚活・BtoB問わず構築実績で培った運用ノウハウが活きてきます。
FAQよくある質問
出典・参考
- 埼玉県公式サイト「結婚支援」 https://www.pref.saitama.lg.jp/kenko/fukushi/kekkon/index.html
- SAITAMA出会いサポートセンター運営協議会プレスリリース(PR TIMES) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000100591.html
- 蕨市公式サイト「SAITAMA出会いサポートセンター(恋たま)」 https://www.city.warabi.saitama.jp/kurashi/soudan/soudan/1005586.html
- 熊谷市公式サイト「恋たま」について https://www.city.kumagaya.lg.jp/about/soshiki/sogo/kikaku/oshirase/saitamadeai.html
※本記事は上記の公開情報をもとに、株式会社エムズ編集部が独自に整理・考察したものです。内容は執筆時点(2026-08-19)の情報です。考察部分は当社の見解であり、特定の製品・導入を推奨するものではありません。
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