ホームノウハウ記事AI最新トレンドマッキンゼー「State of AI 2026」に見る海外企業の内製シフト|SaaS購入をやめてAIで自社開発
COLUMN / AI TREND

マッキンゼー「State of AI 2026」に見る海外企業の内製シフト|SaaS購入をやめてAIで自社開発

📅 2026-09-04 公開🏷️ AI最新トレンド⏱ 約7分
マッキンゼー「State of AI 2026」に見る海外企業の内製シフト|SaaS購入をやめてAIで自社開発

米マッキンゼーが2026年8月25日に公表した「The state of AI in 2026: On the road to ROI」調査で、32%の組織がAIコーディングツールで内製できることを理由にソフトウェア購入を見送ったことが判明した。年商10億ドル超の大企業ではAIエージェントの本格運用が27%から40%に拡大しており、海外では"買う"から"作る"への転換が数字として表れ始めている。

この記事のポイント
  • McKinsey調査(回答1,719件・97カ国、2026年5月4日〜6月8日実施)で32%の組織がソフトウェア購入を見送りAIで内製化
  • AI活用で高い成果を出す「ハイパフォーマー」(EBITの5%以上をAI由来とする回答者6%)では約半数がソフト購入を見送り、他の31%より突出
  • 年商10億ドル超の大企業ではAIエージェントの本格運用が27%→40%に拡大した一方、中小企業は22%で横ばい

WHATState of AI 2026の要点

マッキンゼーが毎年実施している「State of AI」調査の2026年版が8月25日に公表された。今回とりわけ注目されたのが、AIコーディングツールの普及によって企業の「作るか買うか」の判断そのものが変わり始めているというデータだ。

マッキンゼーの2026年版調査(回答1,719件・97カ国、2026年5月4日〜6月8日実施)では、32%の組織が少なくとも1つのソフトウェア製品・機能について、AIコーディングツールで内製できるという理由から購入を見送ったと回答した。特にAI活用でEBITの5%以上を稼ぐ「ハイパフォーマー」層では、約半数が購入を見送っており、他の回答者の31%を上回っている。

出典: (McKinsey「The state of AI in 2026」およびYahoo Financeの報道にもとづくエムズ編集部の整理)
www.mckinsey.com.br/capabilities/quantumblack/our-insights/t

注目すべきは、この動きが一部の先進企業に限らないことだ。年商10億ドルを超える大企業では、AIエージェントを本格運用する割合が前年の27%から40%へと拡大しており、規模の大きい組織ほど「まず内製で試す」判断がしやすくなっていることがうかがえる。一方で中小企業は22%で横ばいのままであり、体力差がそのまま内製化のスピード差になっている構図が見えてくる。

POINTSポイントで見る内製シフトの実態

State of AI 2026が示す内製シフトの背景には、次のようなポイントがある。

INSIGHT自社システム構築への示唆

自社システム構築への示唆

State of AI 2026が突きつけているのは、SaaSを「買う」判断とAIで「作る」判断の境界線が動いているという事実だ。ただし机上空論で終わらせず、自社のどの業務が内製に向くかを見極める姿勢が肝要になる。規模が大きく成果が出ている組織ほど内製に踏み切っているという調査結果は、AI活用の巧拙が「作るか買うか」の判断力そのものに直結し始めていることを物語っていますね。

この「購入せずAIで作る」という選択肢は、エムズが提供するAIシステム構築業務システム構築で実際に取ってきたアプローチと重なる部分がある。紙やハードで運用してきた業務をクラウド化する際、既存パッケージを購入するのではなく要件に合わせて必要な機能だけを組み上げる手法は、まさに調査が示す内製シフトと同じ発想なんですね。小規模なら生成AI活用は20万円台から着手できる設計で、既存ビジネスへのAI導入余地は既存ビジネスのAI活用で整理でき、構築実績は構築実績で確認できます。

FAQよくある質問

State of AI 2026の調査はどんな企業を対象にしていますか?
97カ国・1,719人の回答者を対象に、2026年5月4日から6月8日にかけて実施されたオンライン調査です。
内製化はどんな企業に向いていますか?
AIによる成果がすでに出ている「ハイパフォーマー」ほど内製に積極的な傾向があり、ワークフローをAI前提で再設計できる組織ほど内製のメリットを得やすいとされています。

出典・参考

  1. The State of AI: Global Survey 2026 | McKinsey https://www.mckinsey.com.br/capabilities/quantumblack/our-insights/the-state-of-ai
  2. The Build-vs-Buy Shift: 32% of Enterprises Bet on Agentic Coding Tools - Yahoo Finance https://finance.yahoo.com/technology/ai/articles/build-vs-buy-shift-32-113806700.html

※本記事は上記の公開情報をもとに、株式会社エムズ編集部が独自に整理・考察したものです。内容は執筆時点(2026-09-04)の情報です。考察部分は当社の見解であり、特定の製品・導入を推奨するものではありません。

「買う」か「作る」か、
AI活用の判断からご相談ください

既存システムの置き換えから小規模な生成AI導入まで、業務要件に合わせた内製設計をエムズが支援します。ご相談・お見積りは無料です。

無料で相談する →
この記事について
株式会社エムズ執筆

株式会社エムズ 編集部

ポータルサイト・マッチングサイトの構築を専門とするエムズの編集部。1,000件を超える構築・運用支援の現場で得た知見をもとに、Web・システム・AI活用に関する情報をお届けしています。

株式会社エムズ 代表取締役 松浦 聡監修

松浦 聡(まつうら さとし)代表取締役

通信系の一部上場企業を経て、1998年にエムズコンサルティングを創業。2018年に法人化し、株式会社エムズ代表取締役に就任。新規事業開発、ポータル/マッチングサイト、AI活用を専門とし、これまでに1,000件超のWeb・システム構築を支援。

会社概要を見る →