ホーム成功ノウハウAI最新トレンドRyanair×Google Cloudの5年契約に学ぶ|Gemini Enterpriseで35,000人規模にAIエージェントを展開する方法
COLUMN / AI TREND

Ryanair×Google Cloudの5年契約に学ぶ|Gemini Enterpriseで35,000人規模にAIエージェントを展開する方法

📅 2026-08-21 公開🏷️ 海外AI活用トレンド⏱ 約7分
Ryanair×Google Cloudの5年契約に学ぶ|Gemini Enterpriseで35,000人規模にAIエージェントを展開する方法

欧州最大の航空会社Ryanairが、Google Cloudと5年間のデータ・AIパートナーシップを締結したと発表しました。Gemini Enterpriseを35,000人の従業員に展開し、乗務員配置や運航の意思決定を自動化する内容で、既存のAWS環境と併用する「デュアルクラウド戦略」も注目点です。

この記事のポイント
  • Ryanairは2026年8月12日、Google Cloudとの5年間のパートナーシップを発表
  • Gemini EnterpriseとGoogle Workspaceを従業員35,000人に展開し、乗務員配置・運航意思決定を自動化
  • 既存のAWS環境に加えてGoogle Cloudを導入する「デュアルクラウド戦略」で、2034年までに年間旅客数3億人という成長目標を支える

WHAT発表された提携の中身

欧州最大の航空会社Ryanairが、Google Cloudとの新しい5年間のパートナーシップを発表しました。柱となるのはGemini Enterprise――組織のデータを繋ぎ、業務を自動化し、カスタムAIエージェントを構築できるGoogle Cloudのエージェント型AIプラットフォームです。

Ryanairは今回の提携でGoogle WorkspaceとGoogle Cloudのサービスを従業員35,000人に展開し、年間旅客数3億人という2034年までの成長目標を支えるとしている。

出典: (Ryanair公式発表にもとづくエムズ編集部の整理)
corporate.ryanair.com/news/ryanair-google-cloud-announce-fiv

注目すべきは、既にAWSを使っている環境にGoogle Cloudを追加する「デュアルクラウド戦略」を明言している点です。1社のクラウドに依存せず、インフラの冗長性を確保しながらAIエージェントを本番の意思決定業務(乗務員配置・運航計画・保守計画)に組み込もうとしている姿勢が読み取れます。単なる実験導入ではなく、業務の根幹にAIエージェントを据える設計思想です。

POINTS成功のポイント

この提携がなぜ「使えるAI導入」の実例になるのか、3つのポイントに整理します。

INSIGHT自社導入への応用

自社導入への応用

大手航空会社の巨大な発表に見えますが、構造自体はシンプルで、目的(成長目標)→インフラ選定→全社展開→業務の意思決定への組み込み、という順番を踏んでいるだけなんですね。他山の石という言葉の通り、規模は違っても中小企業のAI導入設計にそのまま活きる考え方です。

全社員規模でのAIエージェント展開という発想は、業種を問わず「まず一業務からエージェント化し、段階的に対象を広げる」進め方に置き換えられます。エムズのAIシステム構築は、営業・業務・サイト運用のAI化を小規模(生成AI導入20万円〜)から一気通貫で支援しており、乗務員配置のような複雑な意思決定業務でなくても、まずは社内報告書作成や問い合わせ対応の自動化からスモールスタートできる点は共通しています。既存システムを残したまま新しいAI基盤を足していく発想は既存ビジネスのAI活用の考え方そのもので、今ある業務フローを壊さずにAIエージェントを組み込む設計が肝になるわけです。

FAQよくある質問

Gemini Enterpriseとは何ですか?
組織のデータを接続し、業務の自動化やカスタムAIエージェントの構築を行うためのGoogle Cloudのエージェント型AIプラットフォームです。
中小企業でも同じような全社AI導入はできますか?
35,000人規模でなくても、対象業務を絞ってスモールスタートし段階的に展開する進め方であれば、既存システムを維持したまま同じ考え方を適用できます。

出典・参考

  1. Ryanair公式発表「RYANAIR & GOOGLE CLOUD ANNOUNCE FIVE-YEAR DATA AND AI PARTNERSHIP」 https://corporate.ryanair.com/news/ryanair-google-cloud-announce-five-year-data-and-ai-partnership/
  2. Computer Weekly「Ryanair signs five-year Google Cloud AI partnership」 https://www.computerweekly.com/news/366649262/Ryanair-signs-five-year-Google-Cloud-AI-partnership

※本記事は上記の公開情報をもとに、株式会社エムズ編集部が独自に整理・考察したものです。内容は執筆時点(2026-08-21)の情報です。考察部分は当社の見解であり、特定の製品・導入を推奨するものではありません。

業務にAIエージェントを
段階的に組み込みたいなら

一業務からのスモールスタートで、既存の業務フローを活かしたAI活用をエムズがご支援します。ご相談・お見積りは無料です。

無料で相談する →
この記事について
株式会社エムズ執筆

株式会社エムズ 編集部

ポータルサイト・マッチングサイトの構築を専門とするエムズの編集部。1,000件を超える構築・運用支援の現場で得た知見をもとに、Web・システム・AI活用に関する情報をお届けしています。

株式会社エムズ 代表取締役 松浦 聡監修

松浦 聡(まつうら さとし)代表取締役

通信系の一部上場企業を経て、1998年にエムズコンサルティングを創業。2018年に法人化し、株式会社エムズ代表取締役に就任。新規事業開発、ポータル/マッチングサイト、AI活用を専門とし、これまでに1,000件超のWeb・システム構築を支援。

会社概要を見る →