ホーム›ノウハウ記事›AI導入・活用事例›主要AIエンジン10種を徹底比較。業務分野別の“得意なAI”早わかり表
COLUMN / AI CASE

主要AIエンジン10種を徹底比較。業務分野別の“得意なAI”早わかり表

📅 2026-06-28 公開 / 2026-10-02 更新🏷️ AI導入・活用事例🏷️ AI比較・選び方⏱ 約8分
主要AIエンジンを比較するイメージ

ChatGPT・Gemini・Claude・Copilotから、Perplexity・Grok・DeepSeekまで。世の中の主要AIエンジンを、それぞれどんな業務分野に向いているかで整理しました。2026年9〜10月のGPT-6.1 Sol・Claude Sonnet 5.5・Gemini 4 Argonまで反映した最新状況です。表で一目でわかる、AI選びの早わかりガイドです。

この記事のポイント
  • AIエンジンに「万能な一択」はなく、用途に応じた使い分けが2026年の正解。
  • 主要10種を「開発元」と「得意な業務分野」で一覧表に整理した。
  • 1社に絞らず、タスクごとに最適なAIを選ぶ「マルチモデル」の発想が鍵。
自社の業務にAIを入れるなら

AIシステム構築

サービスの内容を見る →

主要AIエンジン10種 比較一覧表

「AI=ChatGPT」という時代は終わり、いまは複数のAIエンジンがそれぞれの強みで競い合っています。まずは主要なエンジンを、開発元と得意分野で一覧にまとめました。

AIエンジン開発元2026年10月時点の主なモデル特に得意な業務分野
ChatGPT (GPT系)OpenAIGPT-6.1 Sol/GPT-6 Astra/GPT-6 Luna汎用・アイデア出し・企画。最新世代はフォーム入力やCRM更新など、画面を操作する作業の代行まで踏み込んだ。迷ったらまず選ぶ定番。
GeminiGoogleGemini 4 Argon(限定提供)/3.8 Flash長文処理・Google Workspace連携・リサーチ。会議動画や数百ページ資料の要約、データ分析に強い。
Claude(標準クラス)AnthropicSonnet 5.5/Haiku 4.5長文読解・要約・契約書などの文書分析、コード生成。正確性と読解力に定評。日常業務の主力に向く。
Claude(最上位クラス)AnthropicFable 5.1/Opus 5.5複雑な分析・高度なコーディング・大規模な業務設計。数時間かかる多段階の作業を、途中で失敗しても立て直しながら進める設計。
Microsoft CopilotMicrosoftGPT系・Claude系を切替Word・Excel・PowerPoint・OutlookなどOffice業務。複数モデルを用途で使い分けられる。
PerplexityPerplexity AI各社モデルを検索向けに最適化AI検索・リサーチ。リアルタイム情報とソース付き回答に強く、調べ物の効率化に向く。
GrokxAIGrok 4.7リアルタイムのトレンド分析、数学・科学的推論。X(旧Twitter)のデータに直接アクセスできる点が独自。
DeepSeekDeepSeekDeepSeek V4.1 Flashコストを抑えた汎用処理。費用対効果を重視する用途に。
LlamaMetaLlama 4オープンソースの基盤モデル。長いコンテキストに対応し、自社環境への組み込みやカスタマイズ用途に向く。
Genspark / NotebookLM等各社目的特化型情報統合リサーチ(Genspark)、資料の横断分析・要約(NotebookLM)など、用途を絞って威力を発揮。

※各エンジンのモデル世代・機能・料金は頻繁に更新されます。上表は代表的な傾向を整理したもので、最新の仕様は各社公式でご確認ください。(整理時点:2026-10-02)

2026年9〜10月、各社が相次いで世代交代(最新:Gemini 4 Argon)

この記事を最初に公開した2026年6月末から、勢力図は大きく動きました。まず9月1日から3日の3日間でAnthropic・Google・OpenAIが揃って大型アップデートを発表し、その後も月末まで新モデルが続きました。直近では9月30日にGoogleが最上位の「Gemini 4 Argon」を発表しています。

発表開発元モデル主な強化点
2026年9月1日AnthropicClaude Fable 5.1数時間にわたり複数のアプリを横断する業務を想定。計画を立て、必要なツールを使い、途中で失敗しても復旧しながら作業を進める設計。
2026年9月2日GoogleGemini 3.8 Flashソフトウェア開発・エージェント動作・多段階の推論を強化。6週間で3回目となるFlash系の更新。
2026年9月3日OpenAIGPT-6 Astraコンピュータ操作を強化。評価指標OSWorld 2.0で72.6%を記録し、フォーム入力やCRM更新、Web調査までを代行。
2026年9月10日DeepSeekDeepSeek V4.1 Flash前世代のV4 Proを性能・速度・コストで上回ったとする新モデル。100万トークンの文脈長に対応し、低価格路線を維持。
2026年9月21日xAIGrok 4.7文脈長50万トークン。リアルタイム情報とXのデータを使う強みは継続。
2026年9月22日OpenAI/AnthropicGPT-6 Sol・GPT-6 Luna/Claude Opus 5.5同じ日に両社が「安いモデル」を投入。GPT-6 SolはAPI価格を前世代比で半減、Lunaは入力10セント/100万トークンの低価格帯。Opus 5.5は実行コストを前世代より下げつつ出力を高速化。
2026年9月28日AnthropicClaude Sonnet 5.5価格はSonnet 5と同じ(入力2ドル/出力10ドル/100万トークン)のまま、出力が30%以上高速化。エージェント型のコーディング評価(Terminal-Bench 4.0)で70.6%。
2026年9月29日OpenAIGPT-6.1 Sol開発者イベントDevDayで発表。Astraに近い性能を、Astraの5分の1のトークン価格で提供。なお予定されていた「GPT-6.1 Astra」は、内部テストで安全性の懸念が出たとして見送られた。
2026年9月30日GoogleGemini 4 Argon1回の出力上限を6万4,000トークンから100万トークンへ拡大。ソフトウェア開発・法務や金融の知識業務・サイバー防御など長時間の作業向け。まずサイバー防御関係者へ限定提供し、段階的に拡大予定。価格は入力2ドル/出力10ドル(100万トークンあたり)。

3社に共通するのは、「賢く答える」から「パソコンを操作して作業を終わらせる」への移行です。これまでAI選びは回答の質を比べるものでしたが、これからはどの工程まで任せられるかが比較軸になります。

世代交代の速さも押さえておきたい点です。Gemini 3.8 Flashは6週間で3回目の更新であり、特定のモデル名を前提に業務を組むと、半年で作り直しになりかねません。エンジンを固定するより、用途ごとに差し替えられる設計にしておくほうが実務では長持ちします。

9月後半に加わった動きは2つです。1つは価格の下落。GPT-6 Solは前世代比で半額、GPT-6 Lunaは入力10セントの価格帯、Claude Sonnet 5.5は同じ価格で3割速くなりました。「高いモデルを一部の業務だけに」という使い分けの前提が崩れ、標準クラスで足りる業務の範囲が広がっています。

もう1つはGoogleが最上位クラスで追いついたこと。Gemini 4 Argonはソフトウェア開発や業務自動化の評価で他社の最上位に並ぶ数値を示しました。ただし一般提供はまだ先で、現時点で契約して使えるのは3.8 Flashまでです。OpenAIがGPT-6.1 Astraを安全性の理由で見送ったように、「発表された」と「業務で使える」は別物です。選定は、発表の派手さではなく、いま契約できて、来月も同じ条件で使えるかで判断してください。

GPT-6 Astraが掲載型サイトの運営実務をどう変えるかは、GPT-6 Astraでポータル・マッチング・求人サイトの運営はどう変わるかで詳しく取り上げています。

業務別「どのAIを使うべきか」早わかり

「結局、自分の仕事にはどれ?」に答えるため、よくある業務ごとに向いているAIの傾向を整理しました。

やりたいこと(業務)向いているAIの傾向
企画・アイデア出し・たたき台ChatGPT(幅広い視点で案を量産)
契約書・長文レポートの読解・要約Claude(正確性と読解力)/Gemini(超長文)
Excel・Word・メールの効率化Microsoft Copilot(Office直結)
Google Workspaceでの業務Gemini(Gmail・スプレッドシート連携)
最新情報のリサーチ・調べ物Perplexity(ソース付き)/Gemini・Copilot
プログラミング・開発支援Claude(コード生成の精度)
難度の高い分析・大規模開発最上位クラス(Claude Fable 5.1・Opus 5.5/GPT-6 Astra 等)
コストを抑えた大量処理Gemini Flash系/DeepSeek など

なぜ“使い分け”が正解なのか

2026年のAI活用で主流になっているのが、複数のモデルを用途に応じて使い分ける「マルチモデル戦略」です。理由は次の通りです。

「最強の1本」を探し続けると、新機能のイタチごっこに振り回され、本来の業務目的を見失いがちです。大切なのは、自社のやりたいことを軸に、それぞれのAIをツールとして配置することです。

エムズの考察:AI選びで大切なこと

“最高性能”より“自社の課題に合うか”

この比較表を眺めて感じてほしいのは、「一番すごいAIを選ぶ」んじゃなく「自社のこの業務に、どのAIが合うか」で選ぶという発想です。契約書の要約が多い会社と、Excel作業が多い会社では、選ぶべきAIはまるで違うんですね。

AIエンジンは「どれが一番か」じゃなく、「どの業務に、どれが向くか」で選ぶものです。まさに適材適所。文章、画像、分析と、得意分野はモデルごとに違います。エムズはAIシステム構築として、御社の業務に合わせたAIの使い分けを設計します。性能競争や宣伝に振り回されず、成果につながる組み合わせを一緒に選びましょう。

自社の業務にAIを入れるなら

AIシステム構築

サービスの内容を見る →

よくある質問

結局、まず1つだけ選ぶならどれがいいですか?
用途が定まっていないなら、汎用性の高いChatGPTが入りやすい選択です。そこから「長文が多い」「Office作業が多い」など自社の傾向が見えてきたら、Claude・Gemini・Copilotなどを足していくのがおすすめです。
複数のAIを契約するとコストが高くなりませんか?
主要な有料プランは月20ドル前後で横並びのため、用途を絞れば1〜2本の併用でも十分効果が出ます。Copilotのように1契約で複数モデルを切り替えられるサービスもあり、賢く選べばコストは抑えられます。
Fable 5.1やOpus 5.5のような最上位モデルは中小企業にも必要ですか?
日常業務の多くはSonnet 5やHaiku 4.5のような標準クラスで十分です。最上位クラスは、数時間かかる多段階の作業や大規模な開発などで力を発揮します。まず身近な業務を標準モデルで効率化し、必要になったら上位を検討するのが現実的です。

出典・参考

  1. マイナビニュース「Google、次世代フロンティアAIモデル『Gemini 4 Argon』発表 100万トークン出力に対応」 https://news.mynavi.jp/techplus/article/20261001-5055226/
  2. Anthropic「Introducing Claude Sonnet 5.5」 https://www.anthropic.com/claude-sonnet-5-5
  3. TechCrunch「OpenAI launches GPT-6.1 Sol, says it nearly matches GPT-6 Astra and costs less」 https://techcrunch.com/2026/09/29/openai-launches-gpt-6-1-sol-…
  4. OpenAI「DevDay 2026 Recap」 https://openai.com/index/devday-2026-recap/
  5. ビジネス+IT「『Claude一強』は終わり? GPT-6 Astra・Gemini 3.8と徹底比較、企業AIの勝者は?」 https://www.sbbit.jp/article/cont1/186845
  6. gihyo.jp「OpenAI、GPT-6 Astraを発表 ——PC操作の精度や速度を向上」 https://gihyo.jp/article/2026/09/gpt-6-astra
  7. 各生成AIの比較に関する公開情報(2026年) matrixflow.net/case-study/135
  8. AIモデル選定・マルチモデル戦略に関する解説 renue.co.jp/posts/ai-model-selection

※本記事は公開情報をもとに株式会社エムズ編集部が独自に整理・考察したものです。各AIのモデル世代・機能・料金は頻繁に更新されるため、最新情報は各社公式でご確認ください。執筆時点(2026-10-02)の整理です。特定の製品を推奨するものではありません。

「自社の業務に、どのAIを
どう活かすか」を一緒に考えませんか。

エムズは、AIの選定から業務への組み込み・システム構築まで、企画から二人三脚でご支援します。ご相談・お見積りは無料です。まずはお気軽にお問い合わせください。

無料で相談する →
この記事について
株式会社エムズ執筆

株式会社エムズ 編集部

ポータルサイト・マッチングサイトの構築を専門とするエムズの編集部。1,000件を超える構築・運用支援の現場で得た知見をもとに、Web・システム・AI活用に関する情報をお届けしています。

株式会社エムズ 代表取締役 松浦 聡監修

松浦 聡(まつうら さとし)代表取締役

通信系の東証一部上場企業(当時)を経て、1998年にエムズコンサルティングを創業。2018年に法人化し、株式会社エムズ代表取締役に就任。新規事業開発、ポータル/マッチングサイト、AI活用を専門とし、これまでに1,000件超のWeb・システム構築を支援。

会社概要を見る →