
メルカリグループは、業務自動化プラットフォーム「Workato」を全社の自動化基盤として活用し、200以上の自動化レシピと7万件超の自動実行タスクを運用する規模まで拡大しています。Slackでの社内アナウンス業務は年間約250人日の工数を半分以下に圧縮し、財務領域でも年間80人日を削減したと報告されており、バックオフィスの自動化を検討する企業にとって具体的な設計の手がかりになりますね。
- 200以上の自動化レシピ、7万件超の自動実行タスクという規模で全社的にAgentic AI/自動化基盤を運用している
- Slackスマートアナウンスで年間約250人日の工数を半分以下に圧縮、財務領域でも年間80人日を削減した
- Workato Genieを使い、Slack上の自然言語質問に既存データベースを参照して即時回答する仕組みも構築している
WHATWorkato活用の全体像
メルカリグループは、バックオフィスの手作業や社内アナウンス業務、乱立するツールのガバナンス課題に対応するため、自動化プラットフォーム「Workato」を全社統合基盤として位置づけました。200以上の自動化レシピと7万件超の自動実行タスクという規模まで運用を拡大している点が特徴です。
メルカリグループはWorkatoを全社統合の自動化基盤として活用し、Slackスマートアナウンスで年間約250人日、財務領域で年間80人日の工数削減を実現したと報告されている。
出典: (Workato導入事例に基づく国内AIエージェント動向まとめ(note編集部整理))
note.com/yasuhitoo/n/n5edb43176469
注目すべきは、単発の業務改善で終わらせず、Workato Genieによる自然言語照会やMCPゲートウェイ構想まで見据えて全社のAIガバナンス設計に踏み込んでいる点です。自動化を「増やしていく仕組み」として運用しているからこそ、レシピ数とタスク実行件数がここまで積み上がったといえます。
POINTS何が変わったか
メルカリグループの取り組みを3つの視点で整理すると、他社が参考にできるポイントが見えてきます。
- バックオフィス自動化の規模感:200以上のレシピ、7万件超のタスク実行という数字は、単発の業務改善ではなく全社インフラとして自動化を位置づけた結果です。
- Slack起点の自然言語照会(Workato Genie):社員がSlack上で質問するだけで既存データベースを参照し即答する仕組みにより、問い合わせのたびに担当部署へ確認する手間を減らしています。
- 全社ガバナンス設計(MCPゲートウェイ構想):ツールが乱立しやすい自動化基盤を、権限管理も含めて統制する構想まで見据えている点が、単なるRPA導入と一線を画しています。
INSIGHT自社のAI化にどう活かすか
この事例の核心は、AIエージェントを単発ツールとして配るのではなく、レシピという単位で業務ごとに積み上げ、全社インフラへ育てた点にあります。一朝一夕に築いた仕組みではなく、200件を超えるレシピの積み重ねが年間数百人日規模の削減につながったわけです。
この「小さな自動化を積み重ねて無人運用に近づける」発想は、エムズが手掛けたSNS投稿集約サイト『X投稿まとめサイト』とも重なります。X APIとの連携で収集から掲載までを自動化し、ほぼ無人運用を実現した仕組みは、Workatoのレシピ設計と同じく「一つひとつの定型作業を道具に置き換える」考え方が土台です。自社の業務やサイト運用を棚卸しし、どこを自動化基盤に乗せられるかを整理するところから始めるなら、AIシステム構築や既存ビジネスのAI活用のような、業務単位でAI化を積み上げる支援が実務的に効いてきますね。
FAQよくある質問
出典・参考
- 国内AIエージェント動向(2026/6/13号)|Yasuhito Morimoto https://note.com/yasuhitoo/n/n5edb43176469
※本記事は上記の公開情報をもとに、株式会社エムズ編集部が独自に整理・考察したものです。内容は執筆時点(2026-08-30)の情報です。考察部分は当社の見解であり、特定の製品・導入を推奨するものではありません。
